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「都立高校に関する都民意識調査」結果について

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最終更新日:平成19年(2007)4月26日

教育庁

このたび、「都立高校に関する都民意識」について実施したアンケート調査の結果がまとまったので報告する。 なお、今回の調査は、平成8年、13年に続き3回目の実施となる。

1 調査目的

現在推進している「都立高校改革」に対する都民や企業の評価及び都民の都立高校に対するニーズ等を把握し、今後の都立高校のあり方について検討する際、参考にすることを目的として、調査を実施した。

2 調査内容

「都立高校に関する都民意識」について実施したアンケートの調査内容
  調査対象
(計3,500件)
対象者抽出方法 調査方法 調査内容 回収数1,210件
(回収率 34.6%)
調査1 都内在住の19歳以上60歳以下の方
2,000人
  1. 対象地区数の設定
  2. 対象地区の抽出
  3. 対象者の抽出
 調査地区において調査員がランダムに訪問
調査実施の挨拶と協力依頼のはがきを郵送
訪問面接配布(希望により郵送)・留置・ 訪問回収
都立高校改革推進計画新たな実施計画(概要)を配布
  1. 都立高校改革
  2. 社会生活上のマナー等
  3. 都立高校の印象
  4. 都立高校の役割
  5. 都立高校に期待すること (主に新タイプ校について)
  6. 都立高校の教師
  7. 都立高校の施設 等
669件
(33.5%)
都内在住の中学校3年生の保護者
400人
135件
(33.8%)
都内在住の高校生
500人
123件
(24.6%)
教育モニター
100人
18年度教育モニター 91件
(91.0%)
調査2 都内で営業する企業
500社
  1. 全国の商工会議所、商工会が運営するHP資料を利用し、都内で営業する企業の一覧表を作成
  2. 大企業と中小企業の標本数を従業員の比で設定
  3. 産業別に従業員の比で標本数を設定
 これらの条件でランダムに抽出
調査実施の挨拶と協力依頼のはがきを郵送
訪問面接配布(希望により郵送)・留置・訪問回収
都立高校改革推進計画新たな実施計画(概要)を配布
  1. 採用状況
  2. 都立高校改革(主に新タイプ校について)
  3. 都立高校の印象
  4. 都立高校の役割
  5. 教育への協力 等
192件
(38.4%)

3 調査の時期

平成18年9月中旬から平成18年11月中旬まで

4 調査結果の概要

別紙「都立高校に関する都民意識調査(抜粋)」のとおり

 


都立高校に関する都民意識調査概要 抜粋

1 都民編

2-2都立高校改革の印象について

問8-2 別添の都立高校改革推進計画・新たな実施計画(概要)をお読みいただき、どのような印象をおもちですか?(1つに○)

都立高校改革の印象については、「賛同できる」37.9%、「おおむね賛同できる」32.7%を合わせた肯定的意見が70.5%と多い。一方、「改善すべき点がある」「賛同できない」を合わせた否定的意見は17.6%となっている。

5-1都立高校の役割について

問12 都立高校の役割として特に重要と思われるのは次のどれですか?(3つまで○)

都立高校の役割については、「進学や就職など、それぞれの生徒の進路にあった指導を行うこと」が41.4%と最も多く、次いで「基礎的・基本的な学習を充実させる」40.9%、「自分で考え、工夫する能力を育てること」35.7%、「自分なりの価値観を確立させ、人間としてのあり方について考えを深めること」35.6%となっている。

5-3 都立高校の満足度について

問14 (都立高校を)お選びになった結果、どう感じていらっしゃいますか?(1つに○)

都立高校の満足度については、「満足している」「どちらかと言えば満足している」を合わせると65.7%となり、「不満がある」「やや不満がある」を合わせた11.7%を大きく上回っている。

6-2進学指導重点校について

問19-3 国公立大学を中心とした難関大学の入学を目指すレベルの高校(中高一貫教育校を除く)は、今後どのくらい必要と考えますか?(1つに○)

どのような種類の学校を増やすべきかについては、「現在の『進学指導重点校』だけでなく、国公立大学を中心とした難関大学の入学を目指すレベルの学校があと10校程度必要」が28.7%と多いが、「わからない」も28.7%と多くなっている。

6-3エンカレッジスクールについて

問20 エンカレッジスクールに特に重視して欲しい教育内容は次のうちどれですか?(2つまで○)

エンカレッジスクールに特に重視して欲しい教育内容については、「生徒一人一人に応じた分かる授業の実践による基礎的・基本的な学力の定着」が47.6%と最も多く、「社会人として必要となる一般的な知識や教養が得られる科目の工夫」が36.3%、「社会の基本的なルールやマナーをきちんと守る生活指導」が34.8%と多くなっている。

問21 進学指導重点校やエンカレッジスクールを除いた全日制普通科学年制の都立高校に特に重視して欲しい教育内容は次のうちどれですか?(3つまで○)

全日制普通科学年制の都立高校に特に重視して欲しい教育内容については、「基礎的学力の定着を図る工夫された分かりやすい授業実践」が51.1%と最も多く、「自分なりの価値観を確立させ、生き方を考えるキャリア教育・進路指導」が41.9%、「社会のルールをきちんと守れるようにする生活指導の充実」が37.0%と多くなっている。

6-4普通科単位制高校について

問22 普通科単位制高校の学習をとおして、特に重視して欲しい教育内容は次のどれですか?(1つに○)

 普通科単位制高校の都立高校に特に重視して欲しい教育内容については、「自分の興味・関心のある教科の学習をとおして、得意分野を伸ばしていける教育」が60.7%と最も多く、「基礎的、基本的な学習をとおし、職業人としてきちんと社会に参画できる教育」が17.8%、「国際交流や芸術教育など各高校に応じた特色ある教育」が12.6%と多くなっている。

6-5進学重視型単位制高校について

問24 進学重視型単位制高校に特に重視して欲しい教育内容は次のどれですか?(1つに○)

進学重視型単位制高校に特に重視して欲しい教育内容については、「自ら立てた進路目標に向かって興味・関心に従って自主的に単位を選択できる学校」が40.4%と最も多く、「国公立大学を中心とした難関大学を目指して必要な学力を身につけることができる学校」が27.9%、「大学進学を目指すと同時に、クラブ活動や行事等の学校生活が充実した学校」が26.8%と多くなっている。

6-7進学型専門高校(ビジネスコミュニケーション科)について

問26 ビジネスコミュニケーション科に特に重視して欲しい教育内容は何ですか?(2つまで○)

ビジネスコミュニケーション科に特に重視して欲しい教育内容については、「必要な外国語の習得」が45.5%と最も多く、「幅広い一般教養の習得」が29.5%、「経済、金融に関する知識の習得」が26.7%と多くなっている。

6-8進学型専門高校(科学技術科)について

問28 科学技術高校に特に重視して欲しい教育内容は何ですか?(2つまで○)

科学技術高校に特に重視して欲しい教育内容については、「科学技術と人間との係わりについて学習することによる倫理観、責任感の育成」が42.7%と最も多く、「科学技術に係る諸課題を発見し、合理的に解決の方向を見出していける能力の育成」が29.2%、「ものづくりの楽しさを知ることができる体験学習」が26.9%と多くなっている。

6-10総合学科高校について

問31 総合学科高校に特に重視して欲しい教育内容は何ですか?(2つまで○)

総合学科高校に特に重視して欲しい教育内容については、「特色ある科目の充実」が49.3%と最も多く、「専門科目の充実」が37.6%、「資格取得指導の充実」が26.7%と多くなっている。

6-11定時制教育で特に取組むべき点

問33 これからの定時制教育で特に取組むべき点は何だとお考えですか?(2つまで○)

これからの定時制教育で特に取組むべき点については、「他の高校からの転学や中途退学者の再入学を受け入れて、多様な生徒に対する指導を充実させる」が41.7%と最も多く、次いで「3年間でも卒業できる学校を増やす」33.2%、「昼間に定時制で学びたい人のために、充実した施設を共有できる昼間定時制を増やす」が31.0%と多くなっている。

6-12昼夜間定時制高校の教育内容について

問34 昼夜間定時制高校に特に重視して欲しい教育内容は何ですか?(2つまで○)

昼夜間定時制高校に特に重視して欲しい教育内容については、「生徒の能力に応じた少人数指導による基礎・基本の定着」が41.5%と最も多く、「きめ細かい生活指導の実施による社会人としての基本的なルールやマナーの育成」が36.6%、「生徒の多様な進路希望に対応できる専門教育や資格取得に関する科目の充実」が34.3%と多くなっている。

6-13チャレンジスクールについて

問36 チャレンジスクールに特に重視して欲しい教育内容は何ですか?(2つまで○)

チャレンジスクールに特に重視して欲しい教育内容については、「生徒が分からないことや困ったことについて日常的に教師に相談できる体制や、不登校経験等がある生徒に対するカウンセリング等の実施」が56.0%と最も多く、「生徒の学習進度や個性、能力、適性に応じて、自分なりのペースで学べる学習計画の工夫」が43.5%、「生徒間の温かな友情が形成されるよう、集団活動をとおした協働意識の育成」が32.2%と多くなっている。

6-15中高一貫教育校について

問39 公立中高一貫教育校に特に重視して欲しい教育内容は何ですか?(2つまで○)

公立中高一貫教育校に特に重視して欲しい教育内容については、「6年間を見通した計画的な学習指導、進路指導、生活指導によるゆとりある安定的な学校生活」が57.2%と最も多く、「6年間の異年齢集団による活動をとおした、生徒の社会性や人間性を育てる教育活動の実践」が37.9%となっている。

問40 今後、都立高校は特にどのような取組に力を入れるべきだとお考えですか?(3つまで○)

今後、都立高校は特にどのような取組に力を入れるべきかについては、「部活動や体験的学習などを通して、忍耐力、自立心、他人に対する思いやり、他者との協調性などを養い、豊かな人間形成を行う」が48.6%と最も多く、「生徒が自己理解を深め、進路探索と進路設計を行うことができるキャリア教育を充実させ、生徒が主体的に生き方や進路を選択できる能力を高めていく」が41.6%、「授業についていけない生徒を中心に、ティームティーチング(複数の教師が協力して授業を行うこと)、少人数指導、補習・補講などを導入・普及する」が33.0%と多くなっている。

2 企業編

1-4社会に出る際に身につけてきてほしいこと

問4高校生、大学生を問わず社会に出るにあたり、特に身につけてきてほしいことについては何ですか?
(問4-1、問4-2それぞれに3つに○)

問4-1 社会人としての基礎的能力

社会に出るにあたり特に身につけてほしいことの「社会人としての基礎的能力」としては、「実行力」が62.5%と最も多く次いで「主体性」の48.4%が続く。

問4-2教養、その他の要素

社会に出る際に身につけてほしいことの「教養、その他の要素」としては、「社会の基本的ルールやマナー」が85.4%、「一般的な知識・教養」が79.7%と多い。次いで「健康・体力」が54.7%と続く。

3-1進学指導重点校について

問6進学指導重点校において、学問以外では何を学ばせるべきだとお考えですか。(1つに○)

進学指導重点校において、学問以外に学ばせるべきこととして「基本的な生活習慣や人としてのマナーを身に付けさせる」が53.1%と最も多い。次いで、「部活動や学校行事に積極的に取り組ませることによる協調性、社会性の育成」が24.0%と続いている。

3-2エンカレッジスクールについて

問7エンカレッジスクールの生徒にどのような能力を身につけさせて社会に送り出すべきと考えますか。(2つに○)

エンカレッジスクールの生徒に身につけさせる能力は「社会の基本的なルールやマナーをきちんと守る生活態度」が62.0%と最も多い。次いで、「自らの将来に目的意識をもち、主体的に社会に貢献する態度」31.8%、「基礎的・基本的な学力」26.6%、「社会人として必要となる一般的な知識や教養」26.6%となっている。

3-3普通科単位制高校について

問9普通科単位制高校の学習をとおして、どのような人材を育成して欲しいですか?(1つに○)

普通科単位制高校の学習をとおして、育成する人材としては「基礎的、基本的な学習をとおし、職業人としてきちんと社会に参画できる人材を育成」41.1%、「自分の興味・関心のある教科の学習をとおして、得意分野を伸ばしていける人材を育成」37.0%となっている。

3-5進学型専門高校(ビジネスコミュニケーション科)について

問12ビジネスコミュニケーション科で特に育成して欲しい人材はどのような人材ですか?(2つまで○)

ビジネスコミュニケーション科で特に育成して欲しい人材は「国際経済や外国語の基本的な能力を身に付け、将来国際社会で活躍できる人材」が41.7%と最も多く、次いで「コミュニケーション能力をもった人材」40.1%が続き、さらに「ビジネスに関する基本的な知識をもとに、進学して高度な専門性を志向する人材」が36.5%、「将来のビジネスに関するスペシャリストとしての基礎・基本を身に付けた人材」が35.9%になっている。

3-6進学型専門高校(科学技術科)について

問14科学技術高校で特に育成して欲しい人材はどのような人材ですか?(2つまで○)

科学技術高校で特に育成して欲しい人材は「自らの興味・関心に適した科学技術分野の課題を追求していける人材」が56.3%と最も多く、次いで「将来の科学技術分野に関するスペシャリストとしての基礎・基本を身につけた人材」の54.2%、「工業分野において、ものづくりの充実・発展貢献できる人材」の45.8%の順となっている。

3-8総合学科高校について

問19普通教科とともに専門教科を総合的に学べる総合学科高校で特に育成して欲しい人材はどのような人材ですか?(2つまで○)

総合学科高校で特に育成して欲しい人材は「職業人としてきちんと社会に参画できる人材」が45.3%と最も多く、次いで「自らの興味、関心に適した課題を追求していける人材」の36.5%、「社会や自然、文化に対する幅広い興味・関心をもった人材」の33.3%、「普通教科だけでなく専門教科の知識を備えた人材」の26.2%、「高校で学んだことを進学先、就職先で活かして行ける人材」の25.5%の順となっている。

3-9 定時制教育で特に取り組むべき点について

問20これからの定時制教育で特に取組むべき点は何だとお考えですか?(2つまで○)

これからの定時制教育で特に取組むべき点は「他の高校からの転学や中途退学者の再入学を受け入れて、多様な生徒に対する指導を充実させる」が43.2%と最も多く、次いで「社会人が生涯学習の場として活用できるようにする」の35.4%、「知識や技術を習得できるように、学科や教育内容を改善する」33.3%、「定時制では卒業までに原則4年間かかるが、3年間でも卒業できる学校を増やす」26.0%、「昼間に定時制で学びたい人のために、充実した施設を共有できる昼間定時制を増やす」24.5%の順となっている。

3-10昼夜間定時制高校の教育内容について

問21昼夜間定時制高校に特に重視して欲しい教育内容は何ですか?(2つまで○)

昼夜間定時制高校に特に重視して欲しい教育内容は「きめ細かい生活指導の実施による社会人としての基本的なルールやマナーの育成」の52.1%が最も多く、次いで「生徒の能力に応じた少人数指導による基礎・基本の定着」の40.6%、「生徒の多様な進路希望に対応できる専門教育や資格取得に関する科目の充実」の31.8%の順となっている。

3-11チャレンジスクールについて

問22チャレンジスクールの生徒にどのような能力を身につけさせて社会に送り出すべきと考えますか?(2つまで○)

チャレンジスクールの生徒に身につけさせるべき能力は「社会の基本的なルールやマナーをきちんと守る生活態度」が55.2%と最も多く、次いで「基礎的・基本的な学力」の32.8%となっている。

3-12中高一貫教育校について

問24公立中高一貫教育校に特に重視して欲しい教育内容は何ですか?(2つまで○)

公立中高一貫教育校に特に重視して欲しい教育内容は「6年間を見通した計画的な学習指導、進路指導、生活指導によるゆとりある安定的な学校生活」が53.6%と最も多く、次いで「6年間の異年齢集団による活動をとおして、生徒の社会性や人間性を育てる教育活動の実践」が44.3%となっている。

5-1都立高校の役割について

問27 都立高校に特に期待する役割は次のどれですか?(3つまで○)

都立高校に期待する役割は「社会のルールをきちんと守れるようにしていくこと」が50.0%と最も多く、次いで「基礎的・基本的な学習を充実させること」44.3%、「自分で考え、工夫する能力を育てること」39.1%の順となっている。

5-2都立高校が力を入れて取組むべき事柄について

問28 今後、都立高校は特にどのような取組に力を入れるべきだとお考えですが?(3つまで○)

今後の都立高校で特に力を入れるべき取組みについては「部活動や体験学習などをとおして、忍耐力、自立心、他人に対する思いやり、他者との協調性などを養い、豊かな人間形成を行う」が58.3%と最も多くなっている。次いで、「生徒が自己理解を深め、進路探索と進路設計を行うことができるキャリア教育を充実させ、生徒が主体的に生き方や進路を選択できる能力を高めていく」の44.8%の順となっている。

 

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教育庁都立学校教育部高等学校教育課都立高校改革推進担当
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