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いじめとどう向き合いますか -東京都教育委員会から子供たちへのメッセージ-

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最終更新日:平成24年(2012)10月4日

  • 私たち東京都教育委員会は、学校などと同じように、みなさんが元気に育ってくれるように、見守り、心配りをする責任を負っています。6人の教育委員が、多くの職員と一緒にそのための仕事をしています。
  • いじめ問題も私たちにとって、心配なできごとです。滋賀県でのいじめが原因とみられる当時中学2年生の自殺に衝撃を受け、私たちは、都内でのいじめは大丈夫なのかと緊急に調査しました。その結果、11,507件にものぼるいじめや、いじめかもしれないものが報告されました。
    これまで、このようないじめを一刻も早くなくし、取り返しのつかないことが起こらないようにと、学校をはじめ多くの人が、できるだけの努力をしてきたのです。私たちも、東京都いじめ相談ホットライン(24時間対応)を活用し、多くの子供たちや保護者のみなさんの相談にのり、問題の解決を助け、安心してもらえるようにしてきました。
    ところが、9月下旬に品川区の中学1年生が自殺するという、大変悲しいことが起こってしまいました。現在、いじめがあったのではないかと関係者が調査しています。
    このような中で、私たちは、みなさんに私たちの思いを伝えたい、それを基に、みなさんにもう一度考えてもらいたいと思いました。
  • みなさんは学校でさまざまなことを学び、社会人となるための準備をしています。学校は多くの子供たちが通うひとつの社会です。そこでの生活は、楽しく過ごすことばかりではなく、友達と意見がぶつかったり、誤解されたり、努力がなかなか実らなかったり、いろいろとおもしろくないことも起こります。
    私たち大人の社会も同じようなもので、大人たち自身ももがきながら生きています。そんな経験を重ねる中で、人間にとって大切なものが何かを考え、社会で生きる知恵を身に付けていくのです。すべての大人がそうだと思います。
    ですから、大人たちは、いじめというものがどれだけ他人を傷つけ、結局は自分を傷つけることになると分かっています。
    そこで、私たちはみなさんに、別紙のような問いかけをしたいと思います。また、考えてほしいことも書き添えました。 
  • 私たちが、みなさんに願っていることは、人を思いやり、どのような状況も乗り越えられるたくましい力を身に付けてもらうことです。確かに、苦しい状況におかれることもありますが、そのときは、大人を信頼して、思い切って話してみませんか。ときには納得できないことを言う人もいるかもしれませんが、大半の大人はみなさんの味方です。
    面と向かって話すことがどうしてもできないのであれば、次の番号に電話をかけてください。親身になって話を聞いてくれます。

東京都いじめ相談ホットライン(24時間対応) 電話 03-5800-8288
平成24年10月4日
東京都教育委員会

 

 【別紙(子供向け)】

いじめについて考え、話し合い、行動しよう

あなた自身を見つめ直してください。

  • 今、つらいことや苦しいことはありませんか。悩みはありませんか。
    つらいことや苦しいことがあったなら、自分一人だけで悩むことはありません。我慢したり、思いつめたりしないでください。家族や周りの大人に相談し、助けを求めてください。相談することや助けを求めることは、人間が生きていく上で当たり前のことです。大人だってそうやって生きているのです。あなたの思いは、必ず私たち大人が受け止めます。あなたの人生は、これからが楽しく、そして輝く日々が待っているのです。今、つらいこと、悲しいことがあっても、その未来を、その命を、自分で絶つことは決してしないでください。
  • あなたは自分のしていることを軽く考えてはいませんか。
    あなた自身は意識していなくても相手の受け止め方はさまざまです。あなたの何気ない言葉や行動で傷ついている人がいるかもしれません。もし、あなたが、ちょっとしたからかいや冗談のつもりで、仲間につらい思いをさせているなら、今、すぐにやめてください。あなたの言葉や行動によって、仲間の命が失われるかもしれないのです。もしそうなったときのたくさんの苦しみを、よく考えてみてください。
  • あなたは、いじめを自分には関係ないことだと思っていませんか。
    何もしないことは、仲間がいじめられることを認めていることと同じです。あなたが助けてくれることを待っている仲間がいるかもしれません。もし、あなたの仲間がいじめられていたら、周りの大人にそっと相談してください。大人は、必ず味方になって、解決の方法を探します。もちろん、相談したあなたや、いじめられているあなたの仲間を守ります。あなたの勇気と行動によって、一人の仲間を助けることができます。見ているだけの人間にはならず、勇気をふりしぼって行動してください。
  • あなたは、いじめられる人にも問題があると思ってはいませんか。
    そのように考えることは、一人ひとりの違いや相手の人格を認めないことと同じです。いじめていることや、いじめをただ見ていることの言い訳にしているのかもしれません。

いじめられている人の気持ちを考えてください。

いじめられている人の中には、なぜいじめられているかが分からずに苦しんでいる人がいます。また、自分ではどうすることもできないことでいじめられている人もいます。

いじめについて真剣に考えてください。
 何をすべきか友達同士、本気で話し合ってください。
 そして、いじめをなくすための一歩を踏み出してください。

 印刷用ファイル(PDF形式)

 大人向けメッセージはこちらに掲載しています

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