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おたいね浦の岩脈と筆島【おたいねうらのがんみゃくとふでしま】

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最終更新日:平成27年(2015)3月24日

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所在地:波浮港

波浮港から北へ2kmほどの「おたいね浦」に安山岩と玄武岩でできた高さ約30mの岩がそそり立っている。筆の穂先に似ていることから「筆島」と呼ばれており、海面から30mに達する角礫岩(1)から成る。この筆島は「御躰根 (おたいね)」とも呼ばれ、神の宿る所として信仰の対象になった。海岸の上には、寛延2(1749)年の「伊豆國大嶋差出張」に「御躰明神」の名で載っている祠がある。この通称「オタイ様」は、岡田港と泉津(大島公園内)にもある。 今から100万年位前、海底の3箇所から噴火が起こり、北西から南東に並ぶ3つの富士山のような形の火山島が造られた。北の方から、岡田火山、行者のいわや火山、筆島火山と言われ、長い火山活動後、これらの火山島は風や雨水、波に浸食され、次第に削られ残骸だけが海上に現れているようになった。今では島の北、乳が崎から東側を回り、波浮港の数百m北のところまで続く古い海食崖が見られる。 筆島を見下ろす海岸一帯を「おたいね浦」といい、高さ約300m程の絶壁で、赤い壁に縦に伸びる灰色の岩石でできた岩脈が露出している。これは、マグマが地下の岩石にある割れ目に貫入し固まったものである。この海岸は「おたいね浦の岩脈と筆島」として昭和15(1940)年に東京都の天然記念物に指定された。

  • (1) 礫岩とは堆積石の一種。直径2mm以上の岩石の破片(礫)が堆積して出来た岩石。角礫岩とは礫岩に似た粗粒の岩石で破片が角ばっているもの。

お問い合わせ

教育庁大島出張所
電話:04992-2-4451 ファクシミリ:04992-2-3902
メール:S9000007(at)section.metro.tokyo.jp
迷惑メール対策のため、メールアドレスの表記を一部変更しております。
お手数ですが、メール送信の際は(at)を@に置き換えてご利用ください。

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