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とうきょうの教育 第93号 中学校版 行動する東京都教育委員会

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公開日:平成23年(2011)1月31日
最終更新日:平成23年(2011)1月31日

行動する東京都教育委員会

木村孟委員長写真東京都教育委員会委員長  木村 孟

東京都民の皆様、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

東京都教育委員会は、年一度、地方行政の組織及び運営に関する法律に基づき、知事との懇談を行っています。委員会では一年間様々な議論を行いますが、その結果、特に重要と判断した事項については、この機会を利用して知事にお話しすることにしております。平成21年度は、全国的にも大きな問題となっている、いわゆる小1問題・中1ギャップに対応すべく、大規模な都独自の対応策についてお話ししました。

小1問題・中1ギャップは、児童・生徒の学力向上を図る上でも緊急な対応が求められる課題です。前者は、小学校に入学後に、学級という集団生活になじめなかったり、学校生活のルールが理解できなかったりすることなどから、児童が授業中に席を立って歩き回ったり、騒いだりし、授業規律が成立しない現象です。その原因として、児童に耐性や基本的な生活習慣が身についていないことなどが言われています。一方、後者は、小学生から中学生になった途端に、学習量の急激な増加などの環境の変化についていけない現象で、そのような生徒が不登校になったり暴力行為に走ったりするなど、状況が深刻化することが懸念されます。

このような問題を未然に防ぐ一つの有効な手立てとして考えられているのが、学級規模を縮小することや、一クラスを複数の先生方で見ていただくことです。東京都教育委員会はこの方法等を実施すべく、都議会各会派等の様々な方からの提案を検討し、教員の加配を計画いたしました。石原知事からも早急に改善を進めるようお話をいただき、平成22年度は100名を超える教員増が実現いたしました。事務局において、極めて綿密な調査を行い、精緻なデータを出していただいたことも、大いに効果があったと思います。文部科学省の新たな教員増計画に先んじて東京都が大規模な教員増を実現したことは、大いに意義のあることであると思います。

東京都教育委員会は、今後とも、事務局と一体となって様々な取組を実施していきたいと考えておりますし、また十分できると確信しております。今後とも、都民の皆様の特段の御支援と御理解を賜りますようお願い申し上げます。

 

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