公開日:平成23年(2011)9月30日
最終更新日:平成23年(2011)9月30日
この度の東日本大震災の被災者の皆様及び福島第一原子力発電所の事故による避難者の皆様に、心から御見舞い申し上げます。
東京都教育委員会では、平成23年3月11日発生当日から現在まで、帰宅困難者への支援、被災者・避難者の受入れ、被災地への支援等、様々な取組を行っています。
東日本大震災の被災・福島第一原子力発電所の事故による避難等により、保護者と離れて生活することを余儀なくされた児童・生徒に対して、就学を支援することを目的として、東京スポーツ文化館において、衣・食・住の提供を伴う受入れを行っています。
また、都立学校への受入れ・受入校で使用する教科書・教材等の給付を行っています。
被災県の教育活動支援のため、宮城県内公立学校への東京都公立学校教員の派遣、被災県教育委員会への管理主事・事務職員等の派遣を行っています。
また、平成23年度末までの期間で、公共建築物の災害復旧支援のため、東京都職員(技術職)が派遣され、教育庁からも建築職の職員が1名宮城県へ派遣されているほか、行政機能支援のために仙台市へ2名の事務職員が派遣されています。
牧田 健一先生
東日本大震災で被災した宮城県内の小・中・高等学校及び特別支援学校の支援として、教員の派遣を行っています(8月16日現在、第一次派遣からの派遣教員の累計は、交代派遣者を含めて延べ85人となっています。)。
亘理町立荒浜小学校に派遣されている牧田健一先生から、現地での様子と東京の子供たちへのメッセージが届きました。
宮城県南部の阿武隈川河口付近に位置する、亘理町立荒浜小学校に5月から派遣されました。荒浜小学校付近は津波の被害が大きく、現在は同町内の小学校を借りて学校を再開している状況です。
子供たちは、避難所生活から仮設住宅に移ったり、アパートを借りたり、町外から通ったりと目まぐるしく変わる環境に疲れ気味の様子もありますが、震災前の唯一残された日常である「学校」を楽しんでいます。
ただ、これから、全てを失ったという「喪失感」が大きくなってくるのではないかと、教職員全員で心配しているところです。今まで以上に、子供たちの心に寄り添い、教育活動を進めていくことが必要になっていくと感じています。
被災された皆さんは、全てを失った所から一歩一歩、少しずつ前に進み始めています。
東京の児童・生徒の皆さんには、今「ある」日常、住居、家族、地域、友達、先生その他、自分を取り巻く全てのものを大切にして、今自分にできることに全力で取り組んでほしいと思っています。
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