公開日:平成24年(2012)1月31日
最終更新日:平成24年(2012)1月31日
東京都教育委員会は、平成22年11月上旬から12月上旬にかけて、「東京の子供たちの豊かな心の育成に関するアンケート調査」を実施しました。
このアンケート調査の結果で明らかになった、大人たちがもっている子供たちへの印象や、子供たちに伝えていきたいと感じていることから、次代を担う子供たちに豊かな心を育むための道しるべを明らかにしていきます。
※本記事の「東京の子供たち」とは、「東京の小・中学生」をいいます。
最近の東京の子供たちの印象は?
規範意識が足りないと 回答した方の割合 |
言葉遣いが悪いと 回答した方の割合 |
あいさつができないと 回答した方の割合 |
|
---|---|---|---|
校長 | 52.5% | 38.9% | 24.6% |
教員 | 37.1% | 36.3% | 27.6% |
保護者 | 9.0% | 43.2% | 27.8% |
企業経営者 | 15.4% | 34.0% | 32.4% |
一般都民 | 12.6% | 34.5% | 24.8% |
個性的であると 回答した方の割合 |
集団で群れたがると 回答した方の割合 |
やすきに流れると 回答した方の割合 |
|
---|---|---|---|
20歳代 | 20.8% | 18.3 | 16.1 |
30歳代 | 16.7% | 18.2% | 16.1% |
40歳代 | 15.1% | 20.1% | 25.9% |
50歳代 | 19.0% | 16.4% | 37.5% |
60歳以上 | 17.3% | 17.8% | 27.2% |
「新しい機器に順応性がある」との印象をもっている方は62.0%
「忍耐力がない」との印象をもっている方は57.0%
「自己中心的である」との印象をもっている方は44.6%
21世紀の東京都の創造的発展を担う、児童・生徒の豊かな心の育成に関する施策を検討する際の資料として活用するため、東京都教育委員会が都内全公立小・中学校、中等教育学校の校長、教員(各校1名)のほか、保護者、企業の役員・経営者、一般都民を対象に実施した意識調査です。
調査 対象 |
校長 | 教員 | 保護者 | 企業の役員・経営者 | 一般都民 |
---|---|---|---|---|---|
1,933人 | 1,946人 | 2,231人 | 241人 | 1,131人 | |
年齢 | 20歳代 | 30歳代 | 40歳代 | 50歳代 | 60歳代以上 |
409人 | 1,333人 | 2,438人 | 2,678人 | 567人 |
年齢未回答者が57人いるため、上下の合計は一致しない。
東京都教育委員会が実施した「東京の子供たちの豊かな心の育成に関するアンケート調査」の結果から、大人が子供の頃に親から教えられ、東京の次代を担う子供たちに受け継がせていきたい道徳的価値が明らかになってきました。
※小・中学校学習指導要領の「道徳の内容」を基に作成した31項目のうち、40%以上の方が回答した内容
※選択肢・回答の上位抽出の割合は上記と同様
自分自身について | 自立 反省・正直 誠実 勤勉・努力 |
---|---|
自然や崇高なものとのかかわり | 生命尊重 |
他の人とのかかわり | 思いやり・親切 礼儀 尊敬・感謝 |
集団や社会とのかかわり | 役割の自覚と責任 公正・公平 規則の尊重 勤労 |
大人に、子供の頃に「しつけ」として親からよく言われたことと、豊かな道徳性をもった大人になるために東京の子供たちに身に付けてほしいことをそれぞれ尋ねると、上位にある道徳的価値の項目のほとんどが重なっています。
人が人として社会で生きていくために、特に重視して育んでいくべき道徳的価値が明らかになりました。
今の子供たちは、これから10年後・15年後には、東京の発展を担い、次の世代の子供たちを育てる中心的存在となっていきます。
子供たちを取り巻く学校・家庭・地域が一体となり、子供たちに豊かな道徳性を育んでいくことが、東京の未来を 拓いていくことにつながっていきます。
身近な大人一人一人が子供たちのお手本となって、子供たちが抱えている課題の克服に一緒に取り組みましょう。
どうしても課題になっていることに目をとらわれがちですが、大人が子供たち一人一人の個性や能力を認めて優れた点を見つけ、褒めて伸ばしていきましょう。
子供たちを取り巻く学校・家庭・地域社会の大人が、共通の課題意識をもって、子供たちの社会性を育んでいきましょう。
東京都教育委員会は、今後、東京の子供たちに規範意識や思いやりの心など豊かな心を育むために、道徳教育教材集を作成して児童・生徒に配布し、ご家庭と連携を図りながらその活用を進めていきます。
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