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とうきょうの教育 第99号 中学校版 年頭のごあいさつ

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公開日:平成25年(2013)1月30日
最終更新日:平成25年(2013)1月30日

とうきょうの教育第99号 中学生版

平成24年1月30日発行

年頭のごあいさつ

東京都教育委員会 委員長 木村 孟

東京都民の皆様、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

平成23年の新年のごあいさつでもご報告申し上げましたが、東京都教育委員会は、いわゆる小1問題、中1ギャップと言われる問題が、その後の子供たちの学習の進展に大きな妨げとなっているとの認識に立ち、平成22年度に、これに対処する学級規模縮小、TT(チーム・ティーチング)及び少人数指導を実施しました。奇しくも、国は翌平成23年度に、小学校第1学年について35人以下に学級規模を縮小するため、教員の定数改善に踏み切りましたが、東京都の施策が国の背中を押したという見方をする関係者も少なくないようです。国の施策では今年度はまだ中1には手当がありませんが、東京都は既に中1にも手当がなされており、東京都の教育施策における先進性がここにも現れていると申し上げて良いかと思います。

東京都教育委員会では、新しい施策を実施した場合には、その施策の効果があったか否かについての評価を実施することにしています。平成23年度に学級規模縮小、TT及び少人数指導のために教員加配を行った中学校についても、区市町村立の中学校の校長先生方に質問紙調査を行いました。対象としたのは、加配校94校、未加配校528校の計622校です。調査結果の詳細は、東京都教育委員会のホームページに掲載されておりますので、ご覧頂きたいと存じます。

この調査結果によりますと、生徒の学校生活の改善に効果があったと答えられた校長先生の割合は、調査項目全てについて、加配校の方が未加配校より、かなり高くなっています。中でも、教員と生徒との関係が良くなったか、担任の指示に従って行動できるようになったか、という項目に関して、肯定的な回答を寄せられた校長先生は、加配校では70%近くになっています。

このように、中1ギャップ等の諸課題に対し、学校の実情に合わせて学級規模縮小、TT及び少人数指導を行っていくことは、優れた教育効果をもたらすものと考えられます。

財政多難の折ではありますが、東京都教育委員会は、さらなる教育環境の整備に向け努力を積み重ねていく所存であります。都民の皆様の特段のご理解とご支援をお願いいたします。

 

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