ここから本文です

とうきょうの教育 第113号 中学校版

  • Facebookでシェアする
  • LINEで送る

公開日:平成30年(2018)1月26日
最終更新日:平成30年(2018)1月26日

とうきょうの教育No.113号小学校版
表紙写真

No.113中学生版PDF [1.2MB]

確かな学力が身に付いています
平成29年度 全国学力・学習状況調査の結果から

平成29年4月に文部科学省が実施した平成29年度「全国学力・学習状況調査」の結果が公表されました。

調査の結果から、東京都の子供たちの学力・学習状況は良好であることが分かりました。

学習を通して習得した知識・技能を活用する力を身に付けられるように、東京都では学校の授業をより良くする取組を進めていきます。

東京都は政令市と比較してみると学力が高いことが分かります

数学B(基礎・基本を活用する力をみる問題)の正答状況
数学Bの正答状況のグラフ
※ グラフは正答数ごとの人数の割合を示しています。

平均正答率と、正答数が多い成績上位層の割合が政令市に比べて多く、下位層の割合は少ない状況です。

〈教科に関する調査(中学校3年)〉

考えを伝え合い、理解し合うことが学力向上につながります

生徒への質問

  • Q:「話し合う活動では、話し合う内容を理解して、相手の考えを最後まで聞き、自分の考えをしっかり伝えていたと思いますか。」
  • 「当てはまる」「どちらかといえば、当てはまる」と答えた子供は昨年度より2%増えています。

    グラフ。平成28年度は72.6%、平成29年度は74.6%
  • 「当てはまる」「どちらかといえば、当てはまる」と答えた児童ほど、平均正答率は高い状況です。〈児童・生徒質問紙調査(中学校3年)〉
      平均正答率
    (数学B)
    当てはまる 54.6%
    どちらかといえば、当てはまる 51.2%
    どちらかといえば、当てはまらない 44.7%
    当てはまらない 37.5%

東京都は児童・生徒の学力向上を図るために、考えを伝え合い、理解し合う授業を進めていきます

それが「主体的・対話的で深い学び」を実現する授業です。

学校では「主体的・対話的で深い学び」を実現する授業が始まっています
例えば数学の授業では…

1 社会とのかかわりを意識した問題を設定し、生徒に考えさせます

表と資料のイラスト

問題

【表1】は、東京の8月の毎日の最高気温を度数分布表にまとめたものです。【資料】は、那覇の8月の最高気温を並べたものです。

どちらの都市が暑いと考えられますか。また、その理由を説明しましょう。

(平成29年度「児童・生徒の学力向上を図るための調査 中学校2年 数学」より)

2 生徒が自分で情報を読み取り、解決する方法を考えます

女子学生のイラスト

東京と那覇、どちらが暑いんだろう…。

比べるには、【表1】と同じように那覇の8月の毎日の最高気温を度数分布表にまとめてみよう!

3 意見を持ち寄り、グループワークで考えを深めます

グループワークのイラスト

「東京」

東京のほうが那覇より最高気温の最大値が大きいから

「那覇」

那覇のほうが東京より気温の分布している範囲が小さく、気温が安定して高いから

4 自分の考えを、根拠をもって論理的に説明できるようになります

男性のイラスト

自分で考えたことをグループで説明し、お互いの考えの良さを認め、自分の考えをさらに深めることができるようにすること。これが主体的・対話的で深い学びです。

学校の各教科では実社会とのかかわりを意識し、自分や他人の考えの良さを認め合いながら、考えを深めていくような授業を計画的に展開することが求められています。

保護者の方へ

  • ぜひ公開授業をご覧ください。そして、授業を参考にご家庭においても身近な話題について、お子さんと話してみてください。
  • 保護者や地域の人が学校の教育活動に参加している割合が高い学校ほど「全国学力・学習状況調査」の正答率が高いことが分かっています。
  • 学校教育においては、保護者、地域の支援が不可欠です。学校の教育活動や様々な活動に参加するなど、ぜひご協力をお願いします。

問合せ先

指導部義務教育指導課 電話:03(5320)6841 ファクシミリ:03(5388)1733

都立高校では学力向上の取組を行っています

学力向上研究校では補習授業「校内寺子屋」を設けて、生徒の基礎学力の定着をサポートしています。

校内寺子屋の特徴

校内寺子屋の写真
  • 義務教育段階の基礎学力の定着状況が十分ではない生徒に対する学習支援をします
  • 国語、数学、英語の3教科で実施します
  • 対象は都立高校1年生、各教科20名程度
  • 放課後、夏季休業中に開催。各教科1回2時間程度、年間40回程度実施します
  • 元教員や時間講師、塾講師や大学生などの外部人材が個別に指導します
  • 平成28年度から都立高校10校で実施しています
  • 平成30年度以降は、実施校の拡大を計画しています

矢印のイラスト

効果

基礎学力が向上し、定期考査の点数にも伸びが見られるようになった。

校内寺子屋に参加している生徒の様子を見て、他の生徒も自主的に参加したり、放課後に残ったりして、生き生きと勉強するようになった。

生徒の感想

  • 家で勉強を少しずつするようになった。
  • 教えてもらったところができるようになったので、一人でも家で勉強できた。
  • 勉強の量が増えた。内容が分かって、少し真面目になった。勉強への意識が変わった。
  • 先生たちと勉強するのが楽しいと思えるようになった。

問合せ先

指導部高等学校教育指導課 電話:03(5320)6845 ファクシミリ:03(5388)1733

人間としての在り方生き方に関する教科
「人間と社会」を全都立高校で実施しています

教科の特長

平成19年度から実施してきた教科「奉仕」を発展させたもので、道徳性を養い、判断基準(価値観)を高めることで、より良い生き方を選び、行動する力を育成します。演習や、奉仕体験、インターンシップなどの体験活動を積極的に取り入れています。

主な学習テーマ

テキストのイラスト

人間関係を築く、学ぶことの意義、働くことの意義、役割と責任を考える、チームで活動することの意義、マナーと社会のルールについて考える、お金の意義について考える、主権者としての自覚、など。

「人間と社会」ではどのような授業をするの? 鉛筆のイラスト

問いに対してそれぞれが自分の考えを持てるようにします

あなたは、あなたの住んでいる地域とどのような関わりを持っていますか?

男性のイラスト
  • 防犯パトロール
  • お祭り
  • 地域清掃
  • スポーツの少年チーム
  • 児童館

グループワークで自分の考えを発表し、理由を述べたり、他の人の意見も聞いたりします

あなたならどうしますか?

年1回の自治会のお祭り。参加者が年々減少し、昨年から廃止も検討している。

今年、自分が自治会の役員になり、会合で、次のような意見が出た。

A
自治会の役割の一つは、困ったときに互いに助け合うことだから、会員同士の親睦を深める活動が重要である。
B
自治会はいろいろなことをやりすぎている。本当に必要なことを探して専念すべき。
C
会員は皆忙しい。もっと現実を直視して、自治会の解散も考えるべき。
D
高齢化などもあり、これからの自治会は、新規で高齢者の見守り活動を行うなど、更に活動を重視すべき。

「人間と社会」は、道徳教育とキャリア教育の内容を一緒に学習する内容として学びます。

この学習に関連した都立高校による体験活動
  • 商店街のお祭りの手伝い
  • 児童館での見守り
  • 小学校の避難訓練の補助
  • 消防団と連携した消火訓練
  • 高齢者福祉施設への絵手紙

問合せ先

指導部高等学校教育指導課
電話:03(5320)6845 ファクシミリ:03(5388)1733

平成30年9月に臨海エリアにオープン!
東京都英語村TOKYO GLOBAL GATEWAY(TGG)の最新情報をSNSで発信しています!

TOKYO GLOBAL GATEWAYのロゴマーク

東京都教育委員会と民間事業者とでご提供する、体験型英語学習施設TGGの最新情報やイベントの優待情報などを、メールマガジンでお届けしています。ぜひウェブサイトからご登録ください。

現在、学校からの予約申込みを受け付けています。個人での申込みは、平成30年4月から受け付ける予定です。

児童・生徒8人に1人の「エージェント」がずっとサポート

館内の写真
  • アトラクション・エリア
    レストラン、ホテル、カフェなど、海外にいるかのような空間で、日常生活でのコミュニケーションを体験できます。
  • アクティブイマージョン・エリア
    プログラミングや料理、文化、国際貢献など多様なテーマを、英語で体験します。探究型のグループワークを中心に活動します。

TGGウェブサイト

メールマガジンのほか、FacebookやInstagramなどSNSでの情報発信も行っています。
TGGウェブサイトQRコードTGGウェブサイト検索のイラスト

問合せ先

(株)TOKYO GLOBAL GATEWAY 電話:0120(86596)1

東京都教育委員会は学校における働き方改革を推進します!

  • 昨年、東京都教育委員会が実施した教員勤務実態調査において、いわゆる※「過労死ライン」相当にある教員が多数存在することが明らかになりました。
  • 特に中学校では、約7割の教員が「過労死ライン」相当の勤務を行っている状況です。
  • 学校を取り巻く環境が複雑化・多様化し、学校に求められる役割が拡大する中、様々な業務が教員に集中して「丸抱え」の状態になっていることが、教員の長時間労働の一因となっています。
  • このため都教育委員会は、教員の長時間労働の解消に向け、「学校における働き方改革推進プラン(仮称)」を策定することとし、昨年11月に中間のまとめを公表したところです。
  • 今後、皆さまからいただいたご意見等を踏まえ、今年度中にプランを策定します。
  • 教員が心身共に健康な状態で子供たちの指導にあたることや、自己研さんの時間を持てるようにすることは、授業や指導の質を高め、このことが教育活動の質の向上につながっていきます。
  • 都教育委員会は、保護者や地域社会の皆さまのご理解とご協力のもと、区市町村教育委員会や各学校とも連携し、組織を挙げて学校における働き方改革に取り組んでいきます。

※過労死ラインとは

厚生労働省「脳血管疾患及び虚血性心疾患等(負傷に起因するものを除く。)の認定基準」において、発症前1か月間に100時間又は2~6か月間平均で月80 時間を超える時間外労働が認められる場合は、業務と発症との関連性が強いとされている。

詳細はホームページをご覧ください。「学校における働き方改革推進プラン(仮称)」中間のまとめ
学校における働き方改革検索のイラスト

問合せ先

教育庁総務部教育政策課 電話:03(5320)6713 ファクシミリ:03(5388)1725

平成30年2月4日(日)みんなで応援しよう!
第9回中学生東京駅伝大会が開かれます

中学生が学校や部活動の垣根を越えてチームを編成し、高い目標に向けて全力を尽くします。陸上競技のオリンピアンが特別ゲストとして来場します。

開会式 午前9時30分
女子の部 午前10時スタート 男子の部 午後1時スタート
閉会式 午後4時
会場 味の素スタジアム・都立武蔵野の森公園特設周回コース
参加チーム 合計50チーム
競技形式 区市町内の中学校から、それぞれ選抜された2年生チームによる区市町対抗駅伝競走

問合せ先

指導部指導企画課 電話:03(5320)6887 ファクシミリ:03(5388)1733

自転車の通行ルールを守りましょう!

自転車の通行ルール・マナー

自転車の通行ルールのイラスト
  • 自転車は車道が原則、歩道は例外
  • 車道は左側を通行
  • 歩道では歩行者優先で、車道寄りを徐行
  • 交差点の信号遵守と一時停止・安全確認
  • 夜間はライトを点灯
  • スマートフォン、イヤホン等の使用禁止

注意のイラスト事故の約6割が交差点で発生。見通しの悪い交差点では必ず一旦止まって必ず減速して、自分の目でしっかりと左右の安全確認をしましょう!

大人も子供もヘルメットをかぶりましょう

平成28年中の自転車乗用中の交通事故死者数は36人に上りました。このうち、約6割の方が頭部損傷を主因として亡くなられています。自転車ヘルメットを正しく着用することで頭部損傷による死者の割合がおよそ4分の1に低減するというデータもあります※。子供だけではなく大人の方もヘルメットを着用しましょう!

(※)イタルダインフォーメーション「交通事故分析レポートNo.97」より

事故に備えて保険に加入しましょう

<子供が加害者になった賠償責任の例>

小学5年生の少年が自転車運転中、前方不注意で女性に衝突。女性は、頭の骨を折り、意識が戻らない状態。裁判所は、少年の保護者に監督責任を認め、賠償額約9,500万円を命じた。(神戸地方裁判所 平成25年7月4日判決)

 

問合せ先

青少年・治安対策本部 総合対策部 交通安全課
電話:03(5388)3127 ファクシミリ:03(5388)1217

都立特別支援学校の児童・生徒による作品展 アートキャラバン展

アートキャラバン展の写真都立中央図書館でのアートキャラバン展の様子

昨年度、美術関係者からもご好評をいただいた「第2回東京都立特別支援学校アートプロジェクト展」の作品の一部を、再度ご覧いただけます。児董・生徒の内面の世界が表現された作品の数々を、どうぞご堪能ください。

  • 会場 都庁都政ギャラリー
  • 期間 平成30年2月19日(月)から2月24日(土)正午まで

問合せ先
指導部特別支援教育指導課
電話:03(5320)6847 ファクシミリ:03(5388)1733

話してみませんか? あなたの心配

男の子のイラスト女の子のイラスト

幼児から高校生相当年齢の方を対象に、ご本人や保護者のどちらの方からもご相談を受けています。

教育相談

いじめ、不登校、友人関係、発達障害、自傷行為等

03(3360)8008

  • 平日:9時~21時
  • 土日祝日:9時~17時

東京都いじめ相談ホットライン

0120(53)8288 〈フリーダイヤル 24時間受付〉

  • いじめ以外のご相談も受けています。

こころ空模様チェックQRコード スマートフォン向けアプリ「こころ空模様チェック」から「いじめ相談ホットライン」に電話をかけることができます (簡単なストレスチェックもできます)。

※ ダウンロードは、ホームページ「考えよう! いじめ・SNS@Tokyo外部サイト別窓」から こころ空模様チェックQRコード

来所相談は、平日 9時~18時 8月を除く毎月第3土曜日は9時〜17時まで実施します。

まず、03(3360)8008でお申し込みください。

高校進級・進路・入学相談

都立高校等への入学や転学・編入学、中途退学等

03(3360)4175

  • 平日:9時~21時
  • 土日祝日:9時~17時
  • 来所相談は、平日 9時~17時 まず、03(3360)4175でお申し込みください。

外国人児童・生徒相談

教育相談

03(3360)8008

高校進級・進路・入学相談

03(3360)4175

  • ともに中国語、英語、韓国・朝鮮語の通訳で対応
  • 毎週金曜日 13時~17時(受付は16時まで)

メールによる相談

東京都いじめ相談ホットライン以外は、閉庁日・年末年始を除きます。

問合せ先

東京都教育相談センター
新宿区北新宿四丁目6番1号(東京都子供家庭総合センター4階)
電話:03(3360)4181 ファクシミリ:03(3360)4198

Get Adobe Acrobat Reader
PDFファイルをご覧いただくためには、Adobe Acrobat Reader DCが必要です。Adobe社のホームページより無料でダウンロードすることができます。
Adobe Acrobat Reader DCのダウンロードページへ(新しいウィンドウが開きます)
ページID 3359

このページの目次

PCサイト表示

表示を元に戻す

ページの終わりです
ページの先頭へ戻る


ページの
先頭へ