東京都心身障害教育改善検討委員会諮問事項、諮問理由
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14教学義第409号
東京都心身障害教育改善検討委員会
下記の事項について、諮問する。
東京都教育委員会教育長
横山 洋吉
記
1 諮問事項
東京都における心身障害教育の今後の基本的な方向について
2 諮問理由
今日、ノーマライゼーションの進展、医療・科学技術の進歩などにより、東京都の心身障害教育を取り巻く環境は、大きく変化している。また、国においては「21世紀の特殊教育の在り方について(最終報告)」で、心身障害教育全般に渡り多くの新たな提言がなされたところである。
東京都においては、これまで、養護学校への希望者全員就学や通級指導学級の設置、医療的ケアを要する児童・生徒への救急医療体制の整備、知的障害養護学校高等部職業学科の設置などを行い、心身障害教育の充実に努めてきた。
しかし、現在、都の心身障害教育においては、障害の重度・重複化、多様化に応じた教育内容・方法の充実、教員の専門性の向上、高等部卒業後の社会的自立に向けた指導の充実や都立盲・ろう学校在籍者の減少と知的障害養護学校における在籍者の増加に対応するため、教育環境の整備が緊急の課題となっている。さらに、区市町村立小中学校においては、心身障害学級在籍者の増加や通常の学級における特別な教育的支援を要する児童・生徒等への対応が課題となっている。
このため、児童・生徒のライフステージを見通すとともに、全都的な視野に立って、障害の重度・重複化、多様化に応じた教育内容・方法の充実、都立盲・ろう・養護学校の再編整備を含めた教育環境の整備、都と区市町村との役割分担を踏まえた心身障害教育の連携と支援のあり方について検討を行い、これからの都における心身障害教育の基本的な方向を明らかにする必要がある。
記事ID:031-001-20240815-008174