都立高等学校における個人情報に関わる事故について

公開日：平成30年（2018）6月8日

東京都立総合工科高等学校全日制課程において、同校の男性教諭が体力テスト記録票25名分を紛失したほか、同記録票の一部を同校生徒に漏えいする事故が発生しましたので、お知らせします。

1　該当する個人情報

（1）紛失した個人情報

平成30年度体力テスト記録5種目25名分
【記載内容】
・氏名、体力テスト記録（50ｍ走、持久走、握力、長座体前屈、反復横跳び）

（2）漏えいした個人情報

平成30年度体力テスト記録1種目25名分
【記載内容】
・氏名、体力テスト記録（50ｍ走）

2　事故の経緯

（1）個人情報の紛失

○　平成30年5月18日（金曜日）

同教諭は、平成30年度第2学年に在籍する25名（1クラス分）の体力テストの記録票原簿（3枚綴り、ステープラ留め）を同校体育科準備室から持ち出し、印刷室において記録票原簿のうちの1枚（50ｍ走の記録が記載された記録票）をコピーし、それを同クラスの体育係1名に渡したが、記録票原簿は3枚とも印刷室に放置した。

○　平成30年5月30日（水曜日）

同教諭は、他の教諭から同クラスの記録票原簿を戻すよう依頼されたことから、記録票原簿を印刷室に置き忘れたことを認識し、同原簿がないことに気付いた。その後、全校体制で捜索しているが、本日まで同原簿は発見されていない。

（2）個人情報の漏えい

○　平成30年5月18日（金曜日）

同教諭は、同生徒に、同クラスの50ｍ走の記録が記載された記録票原簿のコピー1枚を、体育祭の特定の競技種目における走順を決めるための参考として渡した。同生徒は、同コピーを受理後、一人で作業した。

○　平成30年5月31日（木曜日）

同教諭は、同生徒に渡した同クラスの50ｍ走の記録が記載された記録票のコピーを回収した。

なお、同生徒が、この間、他の生徒には同コピーを見せておらず、写真等に記録するなども行っていないことを、同校長は確認した。

3　学校の対応

（1）本日までの対応

○　平成30年6月7日（木曜日）、第2学年集会を開催し、校長が生徒に対して状況説明と謝罪を行った。また、同学年の生徒及びその保護者に対し、本件の概要と謝罪、保護者向け説明会の予定を記した文書を発出した。

○　平成30年6月8日（金曜日）、同校長は、第2学年臨時保護者会を開催し、保護者に対して事故の状況を説明し、謝罪した。

（2）今後の予定

○　平成30年6月13日（水曜日）、同校長は、全教職員に対し、再発防止研修を行い、個人情報の管理についての徹底を図る。

4　都教育委員会の対応

○　同校に対し、体力テストの記録票が個人情報に該当することを改めて認識させるとともに、個人情報の管理や取扱いについて更なる徹底を図り、再発防止に向けた措置を講ずるよう指示した。

○　都教育委員会は、平成30年6月8日付けで、全ての都立高等学校等に通知を発出し、個人情報の適正な管理の徹底を図っていく。