公開日:令和3年(2021)8月16日
最終更新日:令和3年(2021)8月16日
※プログラムの運営上、初期のスケジュールを一部変更いたしました。
今回は全6回あるプログラムのうち、第1回目「オリエンテーション」を実施し、「起業家インタビュー」、「アイスブレイク」、「プロジェクトテーマを考える」、の3つの活動を行いました。
株式会社エドガの米本氏、ユニファ株式会社の土岐氏、2名の起業家の方を迎え、起業までの道のりや大切にしている価値観などについて語っていただきました。お二人の着飾らず真っ直ぐなお話に参加者は一心に聞き入っており、質疑応答の時間ではZOOMの挙手ボタンが一斉に光っていました。「なぜ海外で起業したのか?」「社員はどうやって集めたのか?」「ビジネステーマが見つからない時はどうすれば良いのか?」など、強い当事者意識をもった質問が出ていたことが印象的でした。また、「挫折からどうやって立ち直ったのか?」「起業することは怖くなかったのか?」「失敗は少ない方が良いのでは?」など、参加者の感情の本音が出ている質問も見受けられました。お二人ともどんな質問にも快く答えてくださり、参加者との対話を重視してくださいました。
23歳の時にインドネシアで一度起業をしたが失敗に終わり、無一文の状態で日本に帰国した後は、日雇い労働をしていた時期もあった。日雇い労働をする中、IT企業で働くことになり、そこで触れる機会があったVRに興味を持ち始める。フリーランスで働いていた弟を誘い、6畳アパートから再スタートした。自分と組んでくれた弟や投資家の方に投資してくれた理由を聞くと「一度失敗しているから」と言ってくれた。自分は失敗の数だけ信用してもらえた。挑戦の数だけ強くなれた。失敗と挑戦を繰り返すのは怖いことだけど、それができる社会・会社を作りたいと思い事業を行っている。起業して10年経っても分からないことはあるし、自分の想定の範疇を超えたことが連続で起きる。それでもなお、もう一度やりたいと思えることが大事。楽しいことだったら頑張れるから、生きる楽しみやモチベーション、憧れ、欲しいものなどを大切にすると良いのではないか。
「家族の幸せを⽣み出すあたらしい社会インフラを世界中で創り出す」をパーパス(存在意義)に、8年前に起業。「スマート保育園・幼稚園・こども園」構想を通じて、保育者の⽅がやりがいを持って働けるように課題解決に取り組んでいる。しかしこのテーマはすぐに決まったものではなかった。ある時自分の人生を振り返ってみると、自分は家族を何よりも大切にしていることに気付いた。人生はコンパスのようなもので、一つ大切なものが分かるとそれを中心にしてテーマが決まっていく。自分が主夫として子育てをする中で経験したことを通して、圧倒的に信じられる起点ができ、そこから人生を描くことができた。自分以外の誰かをどうやったら幸せにできるのか?ということを考え、自分が熱狂できるテーマを探すことが大事。いざサービスを作ろうとした時、デザイナーやエンジニアを探して仲間になってもらうことが大変だった。自分のやりたいことを伝えて、他人に共感してもらうことに苦心したが、共感してもらうことは採用や営業の際でもとても大切なことだと思う。
ここでは参加者同士の緊張をほぐし、コミュニケーションを取りやすくするために、「自宅で借り物競争」、「連想ワークで自己紹介ゲーム」、「チーム名とチームのMOTTO決め」の3種類のワークに取り組みました。最初に行った「自宅で借り物競争」は、『お気に入りのもの』や『私っぽいと感じるもの』などのお題に合った物を参加者が身の回りから取り出し、カメラに写して説明するという内容でした。想い出の詰まった本やキーホルダーなどを共有し合っており、家から参加できるオンラインならではの自己紹介ができていました。次に取り組んだ「連想ワークで自己紹介ゲーム」は、マインドマップのように『言葉』を次々に連想させていくという内容でした。参加者ごとに千差万別に広がる発想が、視覚的に表されていました。最後に「チーム名とチームのMOTTO決め」に取り組み、チームで大切にしたいことを話し合いました。ここまでの内容で得られた学びや、メンバーと話す中で気付いたことなどを踏まえ、話し合いは白熱していました。
最後に、起業創業ラボを通して考えていくビジネステーマの発表と各チームで取り組んでいくプロジェクトテーマの仮決めを行いました。今回のビジネステーマは『世の中で起きているコロナによる困りごとを解消するビジネスを考える』です。
本プログラムで基本となる考え方(デザイン思考)についての説明では、ユーザーの本当の問題を発見することがアイデアの鍵であることなど、アイデアをより深く考える観点を学びました。その後、コロナの影響で「誰が」「何に」困っているかという点についてチームで話し合いました。グループワークでは社会的に課題があるとされている人だけでなく、身近な人の課題に対しても発見しており、起業家の方からのお話も相まって広い視野をもち、深い考察を行うことができていました。
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