○生命尊重を基盤とした生活指導の徹底について

平成26年9月2日

26教指企第716号

区市町村教育委員会教育長

貴職におかれましては、これまでも児童・生徒の生命を尊重する態度の育成とともに、生命尊重の視点に立った指導の充実について、特段の御配慮をいただいております。

児童・生徒の生命にかかわる重大な事故の防止のため、かねてより組織的な対応による児童・生徒の状況把握の徹底をお願いしてきたところですが、先日、都内の公立中学校の生徒が自宅マンションから転落し、死亡する重大な事故が発生いたしました。

つきましては、特に、長期休業日が終了した学期始め等の時期にあっては、児童・生徒の心身の状況や行動に変化が表れやすいことから、貴管下の学校において教職員等が連携・協力し、下記のとおり生命尊重を基盤とした生活指導に取り組むようお願いします。

1 組織的な対応による児童・生徒の状況把握の徹底

(1) 児童・生徒の心身の状況や行動に変化が表れやすい長期休業日終了後にあっては、どの学校、どの学級にも生命にかかわる重大な事故を起こす可能性がある児童・生徒がいるとの認識に立ち、部活動顧問や養護教諭、スクールカウンセラー等との連携の下、メンタルヘルスチェックを実施するなどして児童・生徒の心理状況を把握する。

(2) 児童・生徒の実際の行動だけでなく、その背後にある心の動きを敏感にとらえ、週ごとや月ごとなど定期的に開催する学年会や生活指導部会、教育相談部会等で情報を共有する。

(3) サインを発する児童・生徒に気付いた場合には、管理職に直ちに報告するということを全教職員に徹底するとともに、当該児童・生徒の指導の経過や行動の様子を時系列に記録し、確実に区市町村教育委員会に報告する。

2 状況把握に基づく適切な対応の実施

把握した状況を踏まえ、スクールカウンセラー等心理の専門家を活用するなどして、生命にかかわる重大な事故を起こす可能性のある児童・生徒に対する心のケアに一層努めるとともに、教職員一人一人が児童・生徒の発達段階における心理的な特徴を理解し、サインを発しない児童・生徒に対しても配慮を十分行い、生命にかかわる重大な事故の未然防止を図る。

3 家庭・地域・関係機関等との連携

保護者会、家庭訪問、個別相談、地域連絡会等の機会を的確にとらえ、児童・生徒の状況についての共通理解を図るとともに、緊急の場合や家庭と連携が図りにくい場合には、警察、相談機関や医療機関等の関係機関と直ちに連絡をとるなど、連携して対応する。

また、家庭や地域における児童・生徒の状況把握や児童・生徒及び保護者への支援に当たっては、「学校サポートチーム」等を積極的に活用するなど、学校だけで抱えることなく関係機関等との連携を強化して対応する。

平成26年9月2日

26教指企第716号

都立学校長

貴職におかれましては、これまでも児童・生徒の生命を尊重する態度の育成とともに、生命尊重の視点に立った指導の充実について、特段の御配慮をいただいております。

児童・生徒の生命にかかわる重大な事故の防止のため、かねてより組織的な対応による児童・生徒の状況把握の徹底をお願いしてきたところですが、先日、都内の公立中学校の生徒が自宅マンションから転落し、死亡する重大な事故が発生いたしました。

つきましては、特に、長期休業日が終了した学期始め等の時期にあっては、児童・生徒の心身の状況や行動に変化が表れやすいことから、貴管下の学校において教職員等が連携・協力し、下記のとおり生命尊重を基盤とした生活指導に取り組むようお願いします。

1 組織的な対応による児童・生徒の状況把握の徹底

(1) 児童・生徒の心身の状況や行動に変化が表れやすい長期休業日終了後にあっては、どの学校、どの学級にも生命にかかわる重大な事故を起こす可能性がある児童・生徒がいるとの認識に立ち、部活動顧問や養護教諭、スクールカウンセラー等との連携の下、メンタルヘルスチェックを実施するなどして児童・生徒の心理状況を把握する。

(2) 児童・生徒の実際の行動だけでなく、その背後にある心の動きを敏感にとらえ、週ごとや月ごとなど定期的に開催する学年会や生活指導部会、教育相談部会等で情報を共有する。

(3) サインを発する児童・生徒に気付いた場合には、管理職に直ちに報告するということを全教職員に徹底するとともに、当該児童・生徒の指導の経過や行動の様子を時系列に記録し、必要に応じて所管の学校経営支援センターに報告する。

2 状況把握に基づく適切な対応の実施

把握した状況を踏まえ、スクールカウンセラー等心理の専門家を活用するなどして、生命にかかわる重大な事故を起こす可能性のある児童・生徒に対する心のケアに一層努めるとともに、教職員一人一人が児童・生徒の発達段階における心理的な特徴を理解し、サインを発しない児童・生徒に対しても配慮を十分行い、生命にかかわる重大な事故の未然防止を図る。

3 家庭・地域・関係機関等との連携

保護者会、家庭訪問、個別相談、地域連絡会等の機会を的確にとらえ、児童・生徒の状況についての共通理解を図るとともに、緊急の場合や家庭と連携が図りにくい場合には、警察、相談機関や医療機関等の関係機関と直ちに連絡をとるなど、連携して対応する。

また、家庭や地域における児童・生徒の状況把握や児童・生徒及び保護者への支援に当たっては、「学校サポートチーム」等を積極的に活用するなど、学校だけで抱えることなく関係機関等との連携を強化して対応する。

生命尊重を基盤とした生活指導の徹底について

平成26年9月2日 教指企第716号

(平成26年9月2日施行)

体系情報
指導部指導企画課
沿革情報
平成26年9月2日 教指企第716号