○東京都教育庁等職員の標準職務遂行能力を定める規程

平成二八年三月二八日

教育委員会訓令第一七号

教育庁

教育事務所

教育庁出張所

事業所

東京都教育庁等職員の標準職務遂行能力を定める規程

(趣旨)

第一条 この規程は、地方公務員法(昭和二十五年法律第二百六十一号)第十五条の二第一項第五号の規定に基づき、職制上の段階の標準的な職の職務を遂行する上で発揮することが求められる能力として、東京都教育庁等職員の標準職務遂行能力を定めるものとする。

(標準職務遂行能力)

第二条 東京都教育庁等の標準的な職を定める規程(平成二十八年東京都教育委員会訓令第十六号)第二条の表の標準的な職の欄に掲げる職の標準職務遂行能力は、別表の上欄に掲げる標準的な職の区分に応じ、同表の下欄に掲げる標準職務遂行能力とする。

この訓令は、平成二十八年四月一日から施行する。

(平成二九年教委訓令第一一号)

この訓令は、平成三十年一月一日から施行する。ただし、別表二の部二の項及び三の項並びに同表三の部二の項及び三の項の改正規定は、平成三十年四月一日から施行する。

別表(第二条関係)

(平二九教委訓令一一・一部改正)

標準的な職

標準職務遂行能力

一 局長

一 課題設定力

東京都教育委員会教育長の命を受け、都教育行政の運営の基本方針及び計画に基づき、東京都教育委員会(以下「教育委員会」という。)の政策方針及び経営戦略を立てることができる。

二 実行力

解決策の実現に向けて強い意思を持ち、教育委員会の事業の将来的な展望を見通した上で関係者が納得して同意できる環境を作り出し、実現することができる。

三 組織運営力

人事配置及び業務配分を通じて、教育委員会全体の人的及び組織的能力を最大限に発揮させ、変化の激しい教育行政の課題に即応できる組織づくりを行っている。

二 部長

一 課題設定力

一 問題意識

個々の事業部門の総括責任者として、所管業務について、情勢を踏まえて取り組むべき課題を認識している。

二 高い課題設定

教育委員会の組織方針を踏まえ、部の先頭に立って困難でより高い課題を設定している。

三 知識及び情報の活用

必要な知識の習得、情報の収集等を行い、豊富な知見を十分に活用している。

四 解決策の企画

内部の論理を越えた大局的な視点に立ち、コスト、効果等、考慮すべき事情を十分に踏まえた課題の解決策を企画している。

二 実行力

一 折衝力及び調整力

一 解決策を実現するため、大局的な視野及び将来的な展望に立った上で、時機を失することなく関係機関等との調整を精力的に行っている。

二 明確な論拠を提示しながら自分の意見、組織の方針等を明確に説明し、相手方の納得を得るようにしている。

二 判断力

大局的な視点に立ち、状況に応じて適切な合意水準を判断している。

三 行動力

突発的事態、困難等に直面しても、自らの判断で迅速かつ冷静に行動し、積極的に状況を打開している。

四 効率的な事業運営

組織全体に目配りし、既存の手法にとらわれず、効率性を意識して仕事の進め方を見直すなど、組織の生産性向上を図っている。

五 責任感

個々の事業部門の総括責任者として、自己の職責を認識し、最後まで強い責任感を持って職務に取り組んでいる。

三 組織運営力

一 職員の把握及び指導

各職場の執行力を最大限発揮させるよう、職員の能力、経験、状況等をよく把握し、それらを踏まえた的確な業務配分を行うとともに、適時適切な助言、進行管理等を行っている。

二 協調性

職場の上司、部下等と円滑なコミュニケーションを図っている。

三 組織の活性化

職員の自主性を発揮させ、各職場の執行力を最大化させる組織づくりを行っている。

四 良好な職場風土の醸成

超過勤務の縮減、休暇取得の促進、コンプライアンスを徹底した職場管理等、職員が働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

三 課長

一 課題設定力

一 問題意識

組織運営の中核的存在として、所管業務について、情勢を踏まえて取り組むべき課題を認識している。

二 高い課題設定

部の組織方針を踏まえ、職員の先頭に立って困難でより高い課題を設定している。

三 知識及び情報の活用

必要な知識の習得、情報の収集等を行い、十分に活用している。

四 解決策の企画

都庁内部の組織の壁を越えた視点に立ち、コスト、効果等、考慮すべき事情を十分に踏まえた課題の解決策を企画している。

二 実行力

一 折衝力及び調整力

一 解決策を実現するため、広い視野及び将来的な展望に立った上で、時機を失することなく関係機関等との調整を精力的に行っている。

二 明確な論拠を提示しながら自分の意見、組織の方針等を明確に説明し、相手方の納得を得るようにしている。

二 判断力

相手方の意見をよく聞き、状況に応じて適切な合意水準を判断している。

三 行動力

突発的事態、困難等に直面しても、自らの判断で迅速かつ冷静に行動し、積極的に状況を打開している。

四 効率的な事業運営

課全体に目配りし、既存の手法にとらわれず、効率性を意識して仕事の進め方を見直すなど、組織の生産性向上を図っている。

五 責任感

組織運営の中核的存在である課の責任者として、自己の職責を認識し、最後まで強い責任感を持って職務に取り組んでいる。

三 組織運営力

一 職員の把握及び指導

職員の能力を最大限発揮させるよう、個々の能力、経験、状況等をよく把握し、それらを踏まえた的確な業務配分を行うとともに、適時適切な助言、進行管理等を行っている。

二 協調性

職場の上司、部下等と円滑なコミュニケーションを図っている。

三 組織の活性化

職員の意見を積極的に取り入れる等職員の自主性を発揮させ、職員の能力発揮を最大化させる組織づくりを行っている。

四 良好な職場風土の醸成

個々の職員の状況に応じた働き方を尊重し、超過勤務の縮減及び休暇取得の促進に努めるとともに、コンプライアンスを徹底した職場管理を行うなど、職員が働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

四 課長代理

一 職務遂行力

一 職務に対する理解

専門性を発揮した職務遂行等課長代理として求められる職責を理解している。

二 知識及び情報の活用並びに解決策の企画

一 担当職務に必要な高度で専門的な知識及び技術の習得、幅広い情報の収集等を行い、活用している。

二 課題を十分に把握するとともに、分析を行った上で、コスト、効果等を踏まえた的確な解決策を企画している。

三 適切な説明

一 自分の考え、組織の方針等を分かりやすく説明し、困難な折衝及び調整を円滑に行っている。

二 相手の考え、行動等を理解し、好感を与える親切かつ丁寧な対応を行っている。

四 的確な判断

一 幅広い視野を持って、担当職務の状況を適切に把握し、計画的かつ迅速に遂行している。

二 不測の事態には自らの判断を示しつつ、上司に相談しながら問題解決を図っている。

五 効率的な職務遂行

担当職務の優先順位、期限、求められる成果等を十分に踏まえ、時間当たりの生産性を意識して効率的に職務を遂行している。

二 組織運営力

一 指導、育成及び助言

職員の能力、経験、勤務状況等を把握した上で、指導及び育成並びに職務の進行管理を行っている。

二 チームワーク

一 実務に精通した専門的な知識及び経験に基づき、自らの課、他の部署等への協力を行っている。

二 上司、同僚等への報告、連絡及び相談を行っている。

三 職場環境の改善

一 リーダーシップを発揮し、職場を一体感あるものとして取りまとめている。

二 個々の職員の状況に応じた働き方を尊重しながら、休暇取得を促進するなど、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

三 取組姿勢

一 責任感

担任事務の責任者として、自己の職責を認識し、最後まで強い責任感を持って職務に取り組んでいる。

二 チャレンジ精神

一歩進んだ仕事の実現に向けてチャレンジしている。

三 規律性

法令、服務規律、職務遂行のために庁内で定められた各種ルール、組織で決定した方針等を遵守して行動している。

五 主任

一 職務遂行力

一 職務に対する理解

職務の意義、背景、上司の指示等を正しく理解している。

二 知識及び情報の活用並びに解決策の企画

一 担当職務に必要な高度の知識及び技術の習得、情報の収集等を行い、活用している。

二 課題を十分に把握するとともに、分析を行った上で、コスト、効果等を踏まえた解決策を企画している。

三 適切な説明

一 自分の考え、組織の方針等を分かりやすく説明し、折衝及び調整を円滑に行っている。

二 相手の考え、行動等を理解し、好感を与える親切かつ丁寧な対応を行っている。

四 的確な判断

一 担当職務の状況を適切に把握し、計画的かつ迅速に遂行している。

二 不測の事態には自らの判断を示しつつ、上司に相談しながら問題解決を図っている。

五 効率的な職務遂行

担当職務の優先順位、期限、求められる成果等を踏まえ、時間当たりの生産性を意識して効率的に職務を遂行している。

二 組織支援力

一 指導、育成及び助言

同僚、後輩職員等に対し、高度の知識、経験等に基づき適時適切な指導、助言等を行っている。

二 チームワーク

一 高度な知識、経験等に基づき、自らの課、他の部署等への協力を行っている。

二 上司、同僚等への報告、連絡及び相談を行っている。

三 取組姿勢

一 責任感

自己の職責を認識し、最後までやり遂げる意思を持って職務に取り組んでいる。

二 チャレンジ精神

一歩進んだ仕事の実現に向けてチャレンジしている。

三 規律性

法令、服務規律、職務遂行のために庁内で定められた各種ルール、組織で決定した方針等を遵守して行動している。

六 主事

一 職務遂行力

一 職務に対する理解

上司の指示を正しく理解している。

二 知識及び情報の活用並びに解決策の企画

一 担当職務に必要な知識及び技術の習得、情報の収集等を行い、活用している。

二 課題を把握するとともに、分析を行った上で、コスト、効果等を踏まえた解決策を企画している。

三 適切な説明

一 自分の考え、組織の方針等を分かりやすく説明し、折衝及び調整を行っている。

二 相手の考え、行動等を理解し、好感を与える親切かつ丁寧な対応を行っている。

四 的確な判断

一 担当職務の状況を把握し、計画的かつ迅速に遂行している。

二 不測の事態には上司に相談しながら問題解決を図っている。

五 効率的な職務遂行

担当職務の優先順位、期限等を踏まえ、時間当たりの生産性を意識して効率的に職務を遂行している。

二 組織支援力

一 指導、育成及び助言

同僚、後輩職員等に対し、適時適切な指導、助言等を行っている。

二 チームワーク

一 自らの課、他の部署等への協力を行っている。

二 上司、同僚等への報告、連絡及び相談を行っている。

三 取組姿勢

一 責任感

最後までやり遂げる意思を持って職務に取り組んでいる。

二 チャレンジ精神

一歩進んだ仕事の実現に向けてチャレンジしている。

三 規律性

法令、服務規律、職務遂行のために庁内で定められた各種ルール、組織で決定した方針等を遵守して行動している。

東京都教育庁等職員の標準職務遂行能力を定める規程

平成28年3月28日 教育委員会訓令第17号

(平成30年4月1日施行)

体系情報
総務部総務課
沿革情報
平成28年3月28日 教育委員会訓令第17号
平成29年12月28日 教育委員会訓令第11号