○東日本大震災等により被災した児童・生徒に対するいじめを防止する取組等の徹底について

平成28年11月16日

28教指企第998号

区市町村教育委員会指導事務主管課長

このことについて、東日本大震災の被災地から県外に避難した中学生が、転校直後からいじめを受け、現在も不登校の状況が続いているとの報道があり、いじめの背景に災害に伴う事故への無理解があったことや、いじめの解決に向けた学校や教育委員会の対応が十分でなかったことなどが指摘されています。

つきましては、貴管下各学校において、下記の事項に基づき、東日本大震災等により被災した児童・生徒に対するいじめを防止する取組の徹底に向けて、指導・助言をお願いします。

1 全ての学校における取組

道徳の時間や学級活動等をはじめとした全教育活動を通して、被災した方々に対し誤った認識や偏見を抱くことのないようにするとともに、互いに支え合って災害を乗り越えることの大切さについて理解できるようにするため、人権教育や防災教育の徹底を図る。

2 東日本大震災等により被災した児童・生徒が在籍している学校における取組

(1) 電話、面談、家庭訪問等により、当該児童・生徒の保護者に連絡し、改めて、子供がいじめの被害を含め、悩みや不安を抱えていないかを確認し、気になる状況が認められた場合には、学校と保護者との緊密な連携の下に、問題の解決に向けてきめ細かな対応を行う。

(2) 学校全体で、当該児童・生徒の状況を観察し、情報を共有する体制を改めて確認するとともに、学級担任等が、当該児童・生徒に対して、今後も悩みや不安があれば、どんな小さなことでも相談するよう伝える。

東日本大震災等により被災した児童・生徒に対するいじめを防止する取組等の徹底について

平成28年11月16日 教指企第998号

(平成28年11月16日施行)

体系情報
指導部指導企画課
沿革情報
平成28年11月16日 教指企第998号