○生命尊重を基盤とした生活指導の徹底について
平成30年9月25日
30教指企第967号
区市町村教育委員会指導事務主管課長
このことについて、日頃から児童・生徒の健全育成の推進に特段の御配慮をいただいているところです。
報道によると、平成30年9月22日に都内公立学校の生徒が電車に接触し死亡するという大変痛ましい事故が発生しました。この事故の詳細については、現在、当該校及び教育委員会が調査中です。
長期休業明けは、生活環境等の変化が契機となり、ストレスや精神的動揺が生じやすい時期でもあります。
つきましては、改めて下記の内容を踏まえ、生命尊重を基盤とした生活指導の一層の徹底をお願いします。
記
1 組織的な対応による児童・生徒の状況把握の徹底
(1) 児童・生徒の中には、自分と同世代の生命にかかわる重大な事故の報道等から影響を受け、自らも命を絶とうと企図するなど、精神的に不安定な状況になる児童・生徒もいるという認識をもち、担任はもとより、養護教諭やスクールカウンセラー等との連携の下、全教職員が協力し、面談やアンケートなどにより、児童・生徒の心理状況等の把握に努める。
(2) 長期休業が明けてから、約3週間が経過したことで安心することなく、児童・生徒の様子の変化や心のサインを見逃すことのないよう、日頃から児童・生徒の学校内外における生活態度や交友関係等の状況把握に努め、一人一人の個性や生活状況等に応じた適切な指導を全教職員で行い、その状況を管理職が把握できるようにする。
2 状況把握に基づく適切な対応の実施
(1) 児童・生徒の学校内外における行動等の把握に努めるとともに、少しでも気になる様子が感じられる児童・生徒に対して、担任等が家庭訪問するなど、保護者と連携して状況を確認したり、関わりの深い教員等が声をかけ、悩みや不安の解消に向け支援していくことなどを通じて、児童・生徒が健全で充実した生活を送ることができるよう指導の徹底を図る。
(2) 全校朝礼や学年集会、学級指導等において、児童・生徒に対して、悩みや不安がある場合は、担任にかかわらず信頼できる教員等に相談するように伝えるとともに、学校外の相談窓口についても周知する。また、各学校の年間指導計画に基づき、都教育委員会が作成したDVD教材「自分を大切にしよう」を活用した授業を実施するなど、SOSの出し方に関する教育を確実に推進する。
3 家庭・地域・関係機関等との連携強化
(1) 日頃から家庭・地域との情報交換を密に行い、児童・生徒の状況について共通理解を図るとともに、必要に応じて、相談機関、警察や医療等の関係機関と直ちに連絡をとるなど、連携して対応する。
(2) 家庭や地域における児童・生徒の状況把握や児童・生徒及び保護者への支援に当たっては、「学校サポートチーム」等を積極的に活用するなど、学校だけで抱えることなく関係機関等との連携を強化して対応する。
○生命尊重を基盤とした生活指導の徹底について
平成30年9月25日
30教指企第967号
都立学校長
このことについて、日頃から児童・生徒の健全育成の推進に特段の御配慮をいただいているところです。
報道によると、平成30年9月22日に都内公立学校の生徒が電車に接触し死亡するという大変痛ましい事故が発生しました。この事故の詳細については、現在、当該校及び教育委員会が調査中です。
長期休業明けは、生活環境等の変化が契機となり、ストレスや精神的動揺が生じやすい時期でもあります。
つきましては、改めて下記の内容を踏まえ、生命尊重を基盤とした生活指導の一層の徹底をお願いします。
記
1 組織的な対応による児童・生徒の状況把握の徹底
(1) 児童・生徒の中には、自分と同世代の生命にかかわる重大な事故の報道等から影響を受け、自らも命を絶とうと企図するなど、精神的に不安定な状況になる児童・生徒もいるという認識をもち、担任はもとより、養護教諭やスクールカウンセラー等との連携の下、全教職員が協力し、面談やアンケートなどにより、児童・生徒の心理状況等の把握に努める。
(2) 長期休業が明けてから、約3週間が経過したことで安心することなく、児童・生徒の様子の変化や心のサインを見逃すことのないよう、日頃から児童・生徒の学校内外における生活態度や交友関係等の状況把握に努め、一人一人の個性や生活状況等に応じた適切な指導を全教職員で行い、その状況を管理職が把握できるようにする。
2 状況把握に基づく適切な対応の実施
(1) 児童・生徒の学校内外における行動等の把握に努めるとともに、少しでも気になる様子が感じられる児童・生徒に対して、担任等が家庭訪問するなど、保護者と連携して状況を確認したり、関わりの深い教員等が声をかけ、悩みや不安の解消に向け支援していくことなどを通じて、児童・生徒が健全で充実した生活を送ることができるよう指導の徹底を図る。
(2) 全校朝礼や学年集会、学級指導等において、児童・生徒に対して、悩みや不安がある場合は、担任にかかわらず信頼できる教員等に相談するように伝えるとともに、学校外の相談窓口についても周知する。また、各学校の年間指導計画に基づき、都教育委員会が作成したDVD教材「自分を大切にしよう」を活用した授業を実施するなど、SOSの出し方に関する教育を確実に推進する。
3 家庭・地域・関係機関等との連携強化
(1) 日頃から家庭・地域との情報交換を密に行い、児童・生徒の状況について共通理解を図るとともに、必要に応じて、相談機関、警察や医療等の関係機関と直ちに連絡をとるなど、連携して対応する。
(2) 家庭や地域における児童・生徒の状況把握や児童・生徒及び保護者への支援に当たっては、「学校サポートチーム」等を積極的に活用するなど、学校だけで抱えることなく関係機関等との連携を強化して対応する。