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とうきょうの教育 第95号 小学校版 新しい学指導要領

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公開日:平成23年(2011)9月30日
最終更新日:平成23年(2011)9月30日

新しい学習指導要領、始まっています

平成23年4月から、小学校では全ての学年・教科等で新しい学習指導要領が全面実施となりました。

また、平成24年度から、現在の小学校6年生が進学する中学校でも全面実施となります。

学習指導要領が目指すもの

「学習指導要領」とは・・・・?

学校指導要領は、全国どこの学校で教育を受けても、一定の教育水準を確保するために、各教科等の目標や内容などを文部科学省が定めているもので、教育課程(学校の教育計画)の基準となるものです。

子供たちに「生きる力」、知・徳・体のバランスの取れた力を育むことを目指します。

知:確かな学力
基礎・基本を確実に身に付け、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力
徳:豊かな人間性
自らを律しつつ、他人と共に協調し、他人を思いやる心や感動する心など
体:健康・体力
たくましく生きるための健康や体力

「確かな学力」を育むには

基礎的・基本的な知識・技能と、思考力・判断力・表現力等をバランスよく伸ばしていくことが必要であるため、教科等の授業時数が増加し、教育内容が改善されました。

 

新しい学習指導要領 実施スケジュール

新しい学習指導要領 実施スケジュール

※各教科に共通する事項(総則)や、特に授業時数や指導内容が充実した算数・数学、理科は、小・中学校は平成21年度から実施しています。

 

新しい学習指導要領で、学校で学ぶ内容が充実!

主に小学校高学年、一部は中学校での内容をご紹介しています。

言語活動の充実

  • 国語をはじめ各教科等で記録、説明、批評、論述、討論などの学習を充実

理数教育の充実

  • 国際的な通用性、内容の系統性の観点から指導内容を充実
     →台形の面積(小・算数)、解の公式(中・数学)、イオン、遺伝の規則性、進化(中・理科)
  • 反復(スパイラル)による指導、観察・実験、課題学習を充実

伝統や文化に関する教育の充実

  • ことわざ、古文・漢文の音読など古典に関する学習を充実
  • 歴史教育(狩猟・採集の生活や国の形成、近現代史の重視等)、宗教、文化遺産(国宝、世界遺産等)に関する学習を充実
  • そろばん、和楽器、唱歌、美術文化、和装の取扱いを重視(算数、音楽、美術、技術・家庭)
  • 武道を必修化(中・保健体育)
  • 総合的な学習の時間の例示として、地域の伝統と文化を追加

道徳教育の充実

  • 発達の段階に応じて指導内容を重点化
     →人間としてしてはならないことをしない、きまりを守る(小)、社会の形成への参画(中)等
  • 体験活動を推進
  • 先人の伝記、自然など児童生徒が感動する魅力的な教材を充実
  • 道徳教育推進教師を中心とした指導体制を充実

体験活動の充実

  • 発達の段階に応じ、集団宿泊活動、自然体験活動、職場体験活動などを推進(特別活動等)

外国語教育の充実

  • 小学校に外国語活動を導入、聞くこと、話すことを中心に指導(小5・6)
  • 中学校では聞く・話す・読む・書く技能を総合的に充実
     →語数を増加(900語程度まで→1200語程度)、教材の題材を充実

教科書が変わりました

  • 小学校は今年度から、中学校は来年度から、新しい教科書で学習します。教科書には発展学習や繰り返し学習など、子供たちの理解の程度に応じた様々な工夫が取り入れられています。

週当たりの標準授業時数が増えました

  • 小学校
    1,2年生で週2時間、3~6年生で週1時間、増加しました。
  • 中学校
    各学年で週1時間、増加します。

 

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