最終更新日:令和6年(2024)5月27日
東京都教育委員会が平成30年に策定した「東京グローバル人材育成計画’20」を基にしたグローバル人材の育成に係る様々な施策により、英語学習の環境整備や国際交流の機会の充実等が実現してきた今、各学校がより主体的・自律的に、グローバル人材育成の取組を実行する新しいステージに立っています。グローバル人材育成を推進するためには、異校種間の接続を意識しながら、各学校がグローバル人材育成の視点に立って目標を設定するとともに、これまでに学校教育で実践してきた様々な実践を有機的に結び付け、学校の教育活動全体でグローバル人材育成を推進していくことが求められます。
国内外の学術、文化、経済をはじめ、様々な分野でグローバル化が進展している中、東京が継続して発展するためには、東京に暮らす全ての人々が多様な文化を受け入れ、分け隔てなく自己の能力を発揮できる社会を作り上げていく必要があります。これはまた、年齢、国籍、文化の違いや障害の有無等に関わらず、あらゆる人々が互いの人権を尊重し合い、共に力を合わせて生活する共生社会を実現していくことです。
このため、これからの時代を生きるこれからの子供たちには、自己を確立しつつ、他者を受容し、多様な価値観をもつ人々と協力・協働しながら課題を解決する力が求められます。また、多くの外国の人々と交流する機会が増えていく中、自らすすんで積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度や豊かな国際感覚を醸成する必要があります。(東京グローバル人材育成指針 令和4年3月より抜粋)
東京都教育委員会は、小・中学校で身に付けた英語によるコミュニケーション能力を、高校でさらに向上させるため、小・中・高校で一貫した英語教育を進めています。
令和4年度から都内公立中学校第3学年生徒を対象に、「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)」を実施します。
ESAT-J = English Speaking Achievement Test for Junior High School Studentsの略称
小・中学校学習指導要領(平成29年告示)外国語活動・外国語科の目標の実現に向け、都内公立小・中学校を支援する以下の取組を行っています。
小学校英語専科教員をはじめとした外国語教育を担当する教員等への支援として連絡協議会を開催し、学習指導要領の趣旨等の伝達や協議の実施を通じて、外国語担当教員等としての資質・能力の向上、指導内容等に関する情報共有を図っています。また、各学校を訪問し、参観した授業への指導・助言等を通じて指導力の向上を図っています。
小学校学習指導要領(平成29年告示)外国語・外国語活動の趣旨を踏まえた指導について、授業映像等から学ぶことのできる映像資料や、指導と評価の事例等を掲載した指導資料を作成・配布しています。
中学校学習指導要領(平成29年告示)の趣旨を踏まえ、「指導と評価の一体化」を実現するため、「生徒の英語によるパフォーマンスを高めるための授業力向上セミナー」を実施しています。映像による指導教諭等の授業公開を通じて指導と評価についての理解を深め、授業改善を図ります。
中学校学習指導要領(平成29年告示)外国語科の趣旨を踏まえた指導について、映像から学ぶことのできる資料や、指導と評価の事例等を掲載した指導資料を作成・配布しています。
JETプログラムとは、「語学指導等を行う外国青年招致事業」(The Japan Exchange and Teaching Programme)の略称で、総務省、外務省、文部科学省及び一般財団法人自治体国際化協会(CLAIR)の協力の下、地方公共団体が実施している事業です。JETプログラムにより招致された英語等指導助手(JET青年)を、全都立高等学校及び中等教育学校に配置し、生徒の英語力の伸長や国際理解の促進、教員の授業改善と授業力の向上を目指しています。
東京グローバル人材育成指針に基づく東京都におけるグローバル人材育成に係る取組の充実を図るため、先進的な取組を推進する学校20校を令和4年度から「Global Education Network 20」として指定し、各校の特色を生かした3つのグループに分けて取組を進めています。
Global Education Network 20に指定された学校では、JET青年の複数配置、生徒対象のオンライン英会話研修、生徒の外部検定試験受験補助、SDGs等の国内外の課題解決に関する生徒の研究・発表、海外の学校等と継続的な国際交流の推進及び海外語学研修等、海外大学等進学支援、大使館や大学等の外部機関との連携による交流等の取組を行っています。
生徒の英語によるコミュニケーション能力の向上を図るために英語教育を推進することを目的として、令和4年度より次の30校を指定し、各校の英語教育の改善を図る指導訪問等を行っています。
江北高等学校・青山高等学校・竹早高等学校・上野高等学校・両国高等学校・城東高等学校・小松川高等学校・小岩高等学校・杉並高等学校・調布北高等学校・狛江高等学校・小山台高等学校・田園調布高等学校・駒場高等学校・目黒高等学校・新宿高等学校・桜修館中等教育学校・町田高等学校・成瀬高等学校・松が谷高等学校・日野台高等学校・翔陽高等学校・立川高等学校・昭和高等学校・国立高等学校・小金井北高等学校・保谷高等学校・多摩科学技術高等学校・福生高等学校・国分寺高等学校
「次世代リーダー育成道場」は、海外生活や現地の高校で学ぶ上で必要な知識・技能を身に付けるため、国内事前研修で様々なことを学びます。その後、約1年間、英語圏での留学にチャレンジし、その成果を生かしたいと思う都立高校生等を支援する東京都独自のプログラムです。
このプログラムでは、世界を舞台に活躍する国際感覚豊かでたくましい若者を東京から輩出していくことを目的としています。
グローバル社会で活躍する人材を輩出することを目指し、都立高校生の海外大学への進学を促進するため、都立国際高校に国際バカロレア認定コースを設置し、ディプロマ・プログラムを実施しています。
<参考>都立国際高等学校
将来国内外において多様な分野で活躍できる人材となることを目指し、都立高校の専門学科に在籍する生徒を外国に派遣します。派遣先で、専門学科での学びに特化した体験や見学をすることで、世界に目を向け視野を広げることができます。また、自分の学びをよりよい社会づくりと結び付け、多様な人と協働して課題を解決する力を身に付けます。
次期オリパラ開催都市であるパリの生徒との交流を通して、豊かな国際感覚を育成するとともに、東京都のオリンピック・パラリンピック教育を継承します。パリでの交流をはじめとして、帰国後も訪問した学校と姉妹校として交流を継続したり、成果発表会を行ったりすることにより、TOKYO2020レガシーを推進します。
日本とUAEの外交関係樹立50周年に当たる令和4年を契機に、都立学校として中東地域で初めてとなる相互交流を開始し、両国の高校生交流を通じて、次世代の多文化共生を一層推進します。
都立高校等において、日々の学校生活で同年代の留学生と交流できる環境を整備することにより、教員との交流とは異なる感性を刺激し、生徒の視野を拡大します。
海外の学校と姉妹校交流を行い、生徒の異文化理解を深め、生徒のコミュニケーション能力の向上を図ります。
海外の教育委員会等と教育に関する覚書を締結し、都立高等学校等における国際交流をバックアップしていきます。
都立高等学校、都立中学校又は都立中等教育学校に在籍する生徒を対象に、国内事前研修で様々なことを学び、その成果をもって英語圏の国での約1年間の留学にチャレンジすることを支援する東京都独自のプログラムです。
2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会後も見据え、英語以外の外国語を活用し国際貢献できる人材の育成も重要なテーマです。様々な言語で積極的にコミュニケーションをとる力を高めたり、異文化理解を深めたりする必要があります。
そこで、都教育委員会では、多様な言語が学べる環境を充実させるため、都立高校生を対象とした外国語体験講座の開催、異文化交流や外国語の学習を行う部活動等への外国語講師派遣、都立高等学校における英語以外の外国語選択科目の開設などを進めています。
児童・生徒が英語を使用する楽しさや必要性を体感でき、グローバル社会に生きる自分を発見する体験型英語学習施設、「TOKYO GLOBAL GATEWAY 」を平成30年9月に開業しました。
外国人との会話や外国の文化等に触れる機会を増やし、英語を積極的に使う態度を身に付けられるよう、学校での授業に加え、体験的で実践的な学習を行う場として本施設を開設しました。
東京都教育委員会は、令和3年2月4日に公表した「多摩地域における体験型英語学習施設 整備方針」に基づき、児童・生徒が英語を使用する楽しさや必要性を体感でき、英語学習の意欲向上のきっかけ作りとなる施設、「TOKYO GLOBAL GATEWAY GREEN SPRINGS」を、令和5年1月に立川に開設しました。
英語学習コンテンツを一元的に提供するウェブサイトです。
授業だけでなく、放課後、自宅など英語を学ぶ時間や場所は人それぞれ。英語に慣れ親しみたい、英語で伝えるトレーニングをしたい、学び直したい、生きた英語に触れたいなど、英語を学ぶ目的も様々です。
小学生・中学生・高校生の皆さんが興味関心に応じて、いつでも、どこでも、誰でも、学べる英語学習環境をウェブ上に実現したのがTOKYO ENGLISH CHANNELです。多様なコンテンツとともにバーチャル留学など、英語で世界と渡り合うイベントをオンラインで提供していきます。
なお、令和5年度は以下のスケジュールでのオンラインイベント開催を予定しています。
世界で活躍する人々から、壁を乗り越えてきた秘訣や英語学習の方法について英語で聞き、プレゼンターに質問することができるイベントです。
【第1回】令和5年7月25日(火曜日)15時から16時まで
【第2回】令和5年7月31日(月曜日)15時から16時まで
【第3回】令和5年8月 3日(木曜日)15時から16時まで
海外の高校・大学の授業をAll Englishで受講し、多様な国・地域の生徒と一緒に興味のあるテーマについてディスカッションをするイベントです。
【実施日】 令和5年11月 予定
世界中の高校生とディスカッション!自分自身の関心のあるテーマを選んで、プレゼンターの話を聞きながら、世界各国から参加する高校生と分科会形式でディスカッションを行い、提言をするイベントです。
【実施日】 令和6年2月 予定
オンラインイベント詳細につきましては、以下のウェブサイトをご参照ください。
東京都独自の英語教材「WELCOME TO TOKYO」(冊子およびDVD)は、東京都62区市町村の特色が取り入れられており、授業をはじめ様々な場面で活用し、日本・東京の文化や歴史等の理解の促進と英語による発信力の向上を図ります。
種類は、Beginner(入門編)、Elementary(初級編)、Basic(基礎編)、Intermediate(発展編)があり、都内公立学校小学校3年生以上の児童・生徒に配布しています。また、国際交流活動の契機として活用するため、「WELCOME TO TOKYO」(Elementary(初級編)、Basic(基礎編))の日本語版を作成し、姉妹校交流を実施する学校等へ配布しました。令和4年度からはWebでの配信となりました。
「日本人としての自覚と誇り」等の資質を育成するために、様々な文化に対する理解を深めるための取組を支援します。
東京都教育委員会では、芸術・文化に関する子供たちの理解促進を図るとともに、実施状況をホームページに掲載する等により、取組成果を他校に普及・啓発します。
「Tokyo Global Studio」は英語を使う楽しさや有用性を体感できる英語動画教材です。学校での授業やオンライン授業、予習・復習も含めた家庭学習等、幅広く御利用ください。
指導資料・報告書等(グローバル人材の育成(外国語・国際理解))
JETプログラム
教育庁グローバル人材育成部国際教育企画課国際教育企画担当
電話:03-5320-6890 メール:S0311301(at)section.metro.tokyo.jp
迷惑メール対策のため、メールアドレスの表記を一部変更しております。
お手数ですが、メール送信の際は(at)を@に置き換えてご利用ください。
東京都中学校英語スピーキングテスト事業、Global Education Network 20、英語教育研究推進校
教育庁グローバル人材育成部国際教育企画課国際教育推進担当
電話:03-5320-6865 メール:S0311301(at)section.metro.tokyo.jp
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日本語指導
教育庁グローバル人材育成部国際教育企画課日本語指導担当
電話:03-5320-6893 メール:S0311301(at)section.metro.tokyo.jp
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お手数ですが、メール送信の際は(at)を@に置き換えてご利用ください。
高校生海外派遣、国際交流、東京体験スクール、教員の海外派遣研修
教育庁グローバル人材育成部国際交流教育課国際交流教育担当
電話:03-5320-6848 メール:S0311302(at)section.metro.tokyo.jp
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お手数ですが、メール送信の際は(at)を@に置き換えてご利用ください。
TOKYO GLOBAL GATEWAY、多言語学習、TOKYO ENGLISH CHANNEL、Tokyo Global Studio
教育庁グローバル人材育成部国際交流教育課国際教育事業担当
電話:03-5320-6848 メール:S0311302(at)section.metro.tokyo.jp
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