公開日:平成24年(2012)4月27日
最終更新日:平成24年(2012)4月27日
平成24年4月1日発行
東京都教育委員会は、平成20年5月、「東京都教育ビジョン(第2次)」を策定しました。このビジョンの中で、社会全体で子供の教育に取り組むことや子供たちの「生きる力」を育むことなど、東京都が目指すこれからの教育を実現するため、今後、中期的に取り組むべき教育の方向性を示しています。
「東京都教育ビジョン(第2次)」の3つの視点に基づいて、東京都教育委員会が平成24年度に実施する主な事業の中から、小・中学校に関連した事業をご紹介します。
いじめ・不登校・暴力行為など、学校生活において課題の見られる児童・生徒やその保護者を支援するため、地域人材(民生・児童委員、保護司等)を活用した「家庭と子供の支援員」を配置する小・中学校を増やします。また、引き続き、支援員で対応困難な場合に専門的な助言を行う、スーパーバイザーも配置します。
地域全体で学校教育を支援する体制をつくるため、学校支援ボランティア推進協議会の設置や、コーディネーターの配置を行う区市町村を支援します。
新規採用時から採用3年目までの教員を対象とした、若手教員育成研修を実施して、東京都の教員として求められる力量を育成します。また、小学校の新規採用教員の育成を図るため、経験豊かな再任用(短時間)教員と二人で学級担任を担う体制を確保します。
都内公立小学校の特別支援教室の設置に向けたモデル地区を指定し、モデル事業を実施します。また、都立高校に在籍する特別な支援を必要とする生徒に対し、適切な指導と支援を実現していくため、特別支援教育体制整備に関するモデル事業も実施します。
放課後や週末等の小学校等を利用して、子供たちの安全・安心な居場所を確保します。また、地域と連携して学力・体力向上を目指す、特色ある放課後子供教室の設置をすすめます。
外部有識者、防災関係者等で構成する「学校防災教育推進委員会」で、東京都の防災教育の在り方等を検討します。また、特に防災教育を推進していく都立高校に、都立高校防災活動支援隊を結成し、防災活動への参画等を通じて都立高校生の社会貢献意識を育て、自ら進んで防災活動やボランティア活動に参加しようとする人材を育成します。
都内公立学校の小5・中2の全児童・生徒を対象に、都独自の学力調査を実施します。また、理数教育の振興を図るため、「東京都理数教育振興施策検討委員会」を設置し、研究協力校を指定します。
学習指導要領改訂の趣旨である児童・生徒の言語能力の向上を図るため、推進校を増やします。また、都立高校生言葉の祭典(仮称)を実施します。
「東京都体力・運動能力、生活・運動習慣等調査(東京都統一体力テスト)」を都内公立学校の全学年で実施します。また、小・中学生が取り組むべき「学年別体力向上プログラム」を作成し、体力向上を推進するほか、民間団体・企業等による「東京都子供の体力向上応援団」を結成して子供たちの体力づくりを支援します。
規範意識や思いやりなど、子供たちの豊かな心を育成するため、都独自の道徳教育教材集(小学校低・中・高学年版、中学生版の4分冊)を作成し、都内公立小・中学校等の全ての児童・生徒へ配布します。また、都立高校生の心を育てる都独自の道徳教育教材集を開発します。
平成24年度 主要事業予算 計 710億9,300万円
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