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都立高校工事におけるアスベスト調査等に関する不適切な対応について

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公開日:令和2年(2020)8月31日

(一財)東京学校支援機構

教育庁

一般財団法人東京学校支援機構(以下「機構」という。)は、都立学校の施設維持管理業務を教育庁から受託しています。今般、機構が同管理業務において、都立東大和南高等学校の雨どい取付工事を発注した先の工事店が、法令等に基づくアスベストの事前調査の実施並びに発注者への報告を行わず、また、飛散防止対策をとらずに施工していたことが判明しました。
 機構は、今後、教育庁や関係当局の指示に従い、このようなことのないよう工事店への指導監督の強化などの必要な措置を講じてまいります。
 関係者の方には、多大な御迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。

1 工事概要

  • (1)学校名 都立東大和南高等学校(東京都東大和市桜が丘三丁目44番8号)
  • (2)工事内容 雨どい取付工事
  • (3)発注者 一般財団法人 東京学校支援機構
  • (4)受注者 施設維持管理業務に関して機構と契約締結をしている登録工事店
  • (5)工事期間 令和2年7月28日から令和2年7月30日まで

2 経緯

本件は、同校校舎棟の雨どい1本が破損し、危険な状態であったため別途工事により撤去されていたものを、本工事において、改めて雨どいを設置する工事であった。
 工事に際しては、発注者からは受注者に対して、法令に基づくアスベストの事前調査を実施し、結果を報告するよう依頼を行っていた。

  • 令和2年7月  3日 機構から、登録工事店に対して本修繕工事を発注
  • 令和2年7月28日 工事足場設置及び雨どい固定のため、壁面にアンカー打ち込み
    ※ アスベスト事前調査が必要な工事
  • 令和2年7月30日 工事完了
  • 令和2年8月21日 同工事店が、機構に工事完了報告及び工事代金を請求
  • 令和2年8月25日 アスベスト事前調査結果報告がないため、同工事店にヒアリング
    ※ アスベスト事前調査の未実施が判明し、教育庁に状況報告
  • 令和2年8月26日 雨どい設置壁面のアスベスト調査及び周辺の空気環境測定実施
  • 令和2年8月26日・27日 都環境局及び労働基準監督署及び当該校に状況報告
  • 令和2年8月28日 アスベスト成分分析及び周辺の空気環境測定の結果判明
    ※ 空気環境測定結果        基準値以下
    ※ 壁面のアスベスト成分測定結果  壁面塗装の下地材に基準値を超えて含有(厚1mm程度)
    ※ 教育庁、都環境局及び労働基準監督署及び当該校に結果報告

3 作業時の状況とアスベスト調査結果

作業当日は、作業場所から20m四方を立入禁止とした。アンカー打ち込み作業時、アンカー用の穴を開けた際に、アスベスト飛散の可能性があったが、アンカー用の穴は小面積であり、作業時間も短時間であった。
 当日は雨天のため、隣接する運動場での授業はなく、作業場所周辺に、生徒や教職員等が立ち入ることはなかった。
 また、不適切な施工が判明した後は、機構の技術職員が現場調査を行い、アンカー用の穴がコーキング処理により密閉されていることを確認するとともに、周辺の空気環境測定を実施し、アスベストの影響がないことを確認している。

4 再発防止について

  • (1)機構から、今回、不適切な対応を行った工事店に対して、厳重な指導を行うとともに、都立学校等の施設維持業務にあたる全ての登録工事店に対し、今回の事故を周知し、アスベスト事前調査の実施を徹底する。
  • (2)機構においても、発注時の工事店へのアスベスト事前調査の指示を、書面等で徹底するとともに、同調査の実施状況について、発注後速やかに実施状況の報告を求めるなど、確実な進行管理を行う。
    また、教育庁としても、機構の取組状況を定期的に確認し、指導監督を行っていく

お問い合わせ

(本件工事内容について)
一般財団法人東京学校支援機構 第二事業部 施設課
電話:03-5989-1682

(都立学校の工事全般について)
教育庁都立学校教育部施設調整担当
電話:03-5320-6761

(都立学校の施設維持管理業務について)
教育庁都立学校教育部学校経営指導担当
電話:03-5320-6712

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