最終更新日:令和6年(2024)4月19日
東京都教育委員会では、障害者の一般就労の場として、障害者に配慮した支援と職場環境を整備した集約型オフィス「教育庁サポートオフィス」を平成30年10月から開設しています。サポートオフィスでは民間企業における特例子会社のメリットと東京都教育委員会の強みを生かしながら運営しています。
サポートオフィスは、障害者の視点に立ち、一人一人に配慮した「職場環境」と「支援体制」、「仕事内容」を構築し、ここで働く障害者のもつ能力を最大限に発揮できるような取組を推進しております。障害者が生き生きと活躍し、東京都教育委員会をサポートすることで、都民サービスの更なる向上を目指します。
●愛称「Palette(パレット)」
働く人たちの多様な個性や特性=「色」が混ざり合い、新たな可能性を生み出す「場所」にするという想いから愛称を「パレット」と名付けました。
教育庁サポートオフィスでは障害に配慮した職場環境づくりを目指しています。
東京都庁本庁舎をはじめ、新宿副都心の中心で働くことが、社会人としての自覚や自信につながってもらいたいと考えております。
教育事務サポーターは教育庁各部から様々な業務を受注しております。
オフィス内での業務のほか、サポーターのスキルや特性に応じて、都庁内での教育庁職員との協働も積極的に行っています。
説明会で使用する資料の印刷、また、報告書や冊子など、これまで業者に依頼していた製本の一部を内製しています。
自立が進んだサポーターについては、東京都庁本庁舎に教育事務サポーターだけで出張して業務を行ったり、教育庁職員の直接指示の下での業務も遂行します。
⑴ シュレッダー書類の回収作業
⑵ 社内便(交換便)の仕分け
⑶ 更衣室清掃(都庁舎)
教育事務サポーターの障害特性を踏まえ、業務管理、業務等の構造化、補助具の提供、相談及び評価など、業務遂行や職場適応、スキル向上、自己理解のための直接支援等を行います。インストラクターは、有資格者、特別支援学校教諭経験者又は障害者支援経験者などが担っています。
また、インストラクターの連携、助言等を担う主任も配置しています。
次の(1)から(4)までの全てに該当する方
※ 採用後の円滑な職場定着を図るため、就労支援機関等への登録をお願いします。
障害者支援に有用な資格又は経験があり、次の(1)から(3)までの全てに該当する方
項目 | 内容 |
---|---|
勤務形態 | 【週30時間勤務】 [1] 週5日 10時00分から17時00分まで(うち休憩時間60分) [2] 週4日 9時15分から17時45分まで(うち休憩時間60分) 【週35時間勤務】 [3] 週5日 9時45分から17時45分まで(うち休憩時間60分) ※ 勤務形態については、本人の希望及び状況等を踏まえつつ、週30時間から始めることを基本として所属長が決定するため、希望どおりにならない場合もあります。 |
休日 | 土曜日、日曜日、祝日、年末年始 |
休暇等 | 【有給】 年次有給休暇(1年目:10日(採用月によって異なります。)2年目:11日、3年目:12日、4年目:14日、5年目16日)、慶弔休暇、夏季休暇、公民権行使等休暇ほか ※東京都における他の職に引き続いて採用となる場合には、規定に基づき、前職の年次有給休暇を繰り越すことが可能です。 【無給】 生理休暇、傷病欠勤、看護休暇、介護休暇ほか |
報酬額 | ア 第一種報酬 【週30時間勤務】 日額[1]7,100円、[2]8,900円 【週35時間勤務】 日額[3]8,300円 ※ 日額は改定される場合があります。 ※ 一定の要件を満たす場合、期末手当及び勤勉手当(年2回、6月・12月)を支給します。 イ 第二種報酬 規定に基づき、通勤に係る実費相当分を支給します。 ウ 支給日 当月分を原則として、翌月15日に支給します。 エ 旅費 公務により出張した場合には、規定により支給します。 |
社会保険 | 公立学校共済組合(短期給付及び福祉事業)、厚生年金保険及び雇用保険を適用します。 |
健康診断 | 常勤職員に準じて実施します。 |
公務災害補償 | 「東京都非常勤職員の公務災害補償等に関する条例」又は「労働災害者補償保険法」の定めるところによります。 |
福利厚生 | 常勤職員に準じます。 |
実施体制 | 原則として、教育事務サポーターおおむね5名につき、支援者として障害者雇用インストラクター1名を配置します。 |
項目 | 内容 |
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勤務形態 | ア 勤務日数 原則として月16日勤務 イ 勤務時間 原則として9時から17時45分まで(うち休憩時間60分) |
休日 | 土曜日、日曜日、祝日、年末年始 |
休暇等 | 【有給】 年次有給休暇(1年目:10日(採用月によって異なります。)2年目:11日、3年目:12日、4年目:14日、5年目16日)、慶弔休暇、夏季休暇、公民権行使等休暇、妊娠出産休暇ほか ※東京都における他の職に引き続いて採用となる場合には、規定に基づき、前職の年次有給休暇を繰り越すことが可能です。 【無給】 介護休暇、看護休暇、育児休業ほか |
報酬額 | ア 第一種報酬 月額196,500円 ※ 改定される場合があります。 ※ 一定の要件を満たす場合、期末手当及び勤勉手当(年2回、6月・12月)を支給します。 イ 第二種報酬 通勤費相当分として、常勤職員に準じて支給します。 ウ 支給日 原則として、毎月15日 エ 旅費 公務により出張した場合には、規定により支給します。 |
社会保険 | 公立学校共済組合(短期給付及び福祉事業)、厚生年金保険及び雇用保険を適用します。 |
健康診断 | 常勤職員に準じて実施します。 |
公務災害補償 | 「東京都非常勤職員の公務災害補償等に関する条例」又は「労働災害者補償保険法」の定めるところによります。 |
福利厚生 | 常勤職員に準じます。 |
実施体制 | 原則として教育事務サポーター5名につき、障害者雇用インストラクター1名を配置します。 また、障害者雇用インストラクター6名につき、障害者雇用インストラクター(主任)1名を配置します。障害者インストラクターは主任の助言等を受けながら教育事務サポーターを支援します。 |
障害者雇用を一層推進するため、令和2年度から、会計年度任用職員である教育事務サポーターが常勤職員「業務」にステップアップすることを可能とする新たな雇用の枠組みを創設しました。
一定の勤務実績のある教育事務サポーターを対象に、常勤職員の採用選考を実施し、合格者については、翌年度から常勤職員として、事務等の補助の職務を担っていただきます。
令和6年4月1日現在 18名
令和6年4月1日現在 155名
令和6年4月1日現在 32名(うち主任6名)
教育庁サポートオフィスでは、高等学校及び特別支援学校高等部の生徒を対象としたインターンシップを受け入れており、職業教育及び就労経験の機会を提供しております。
インターンシップを通じて、働くことの意味や大変さを理解し、自分に合った職場について考える機会はとても大切だと考えています。
応募を検討されている方はインターンシップの積極的なご参加をお願いいたします。
なお、インターンシップの具体的な時期や申込方法については、所属の学校を通して下記問合せから担当までご連絡ください。
Q パレットの職場環境や雰囲気について教えてください。
A 分からないことや不安なことがあるときは、インストラクターに質問や相談がしやすい環境が整っています。それぞれの個性を活かして働くことができる職場です。
Q パレットで勤務してどのように自分自身が成長したと感じますか。
A 以前より落ち着いて物事を考えることや話すことができるようになりました。パレットでは様々な業務をいただくため、経験を重ねることが自信につながっていると思います。
Q 今後の抱負や目標を教えてください。
A 更に体力をつけて常勤職員になりたいです。一つ一つ課題をこなしながら、常勤を目指して励んでいきたいと考えています。
Q サポーターを目指している人に一言
A 業務に必要な情報は、業務開始前に紙面と口頭で説明がありますし、分からないことがあってもインストラクターにお聞きすれば解決できるので、安心して業務をすることができます。皆さんと一緒に働けることを心より楽しみにしています。
Q どんなときにやりがいを感じますか。
A 納期を守って作業できたときや本庁舎に納品に行ったとき、職員から「助かります」「ありがとうございます」と言われたときにやりがいを感じます。
Q パレットで勤務してどのように自分自身が成長したと感じますか。
A 難しいことでも、チャレンジをしてみるようになったことです。また、分からないことはすぐにインストラクターに報告し、常に、責任感をもちながら仕事に取り組めるようになりました。
Q 常勤として働く上で、大切にしていることは何ですか。
A コミュニケーションと行動です。業務や日常的な関わりの中で、自身の振る舞いによって信頼が成り立っていると感じています。常に、どのような言葉を発するか、どのように工夫して動くかを考えることを大切にしています。
Q サポーターとの違いはどのような点だと考えていますか。
A 常勤職員は依頼者と直接関わることが多く、自分の行動や業務精度が依頼元からの信頼につながります。主体的に業務に関わり、最後まで責任をもって業務遂行することを心がけています。
Q 日頃から何を意識して支援していますか。
A サポーター一人一人の障害特性や作業特性を把握し、それらに応じた業務の割振りや関わり方を意識しています。また、できるだけ自信や達成感を得られるよう、得意なことを生かせるよう支援しています。
Q インストラクターを目指している人にひとこと
A 教育・福祉・医療など、様々な専門性や経験を持つインストラクターが働いています。ぜひ皆さんの色々なバックグラウンドを支援に活かしていただければと思います。
Q サポーターにはどのような支援・配慮をしていますか
A 仕事の進め方を指示するのではなく、自発的にサポーター自らが、考えて実行できるようになってもらえることを目指しています。そのため、今の仕事がどんなことにつながるのかを説明し、順次ステップアップできるよう順を追って支援しています。
Q 職場の環境や雰囲気について教えてください。
A インストラクターとサポーターが協働しやすい雰囲気に満ちています。仕事に対しては期限と正確さを求める厳しさと誤りを繰り返さないためにどうするかを考えることで、サポーター一人一人の成長を促そうとする職場だと思います。
応募を検討されている方や官公庁の方々など、随時ご案内しております。
見学をご希望される方は、下記問合せから担当までご連絡ください。
東京都教育庁総務部総務課(教育庁サポートオフィス)
電話 03-6258-0406 ファクシミリ 03-6258-0410
メール S9000003(at)section.metro.tokyo.jp
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