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令和5年度教員研修を実施しました

更新日

1 年次研修及び授業力向上研修

出張所では、所管する八丈町、青ヶ島村の小・中学校における若手教員育成研修、中堅教諭等資質向上研修等を実施しています。若手教員育成研修においては、年次の枠を越えて授業研究及び協議会に取り組んでいます。それぞれの年次に求められる資質・能力の向上に努めています。また、「島しょ地区若手教員交流研修」として、島しょ地区(大島・三宅・八丈出張所及び小笠原村教育委員会所管)の若手教員を対象としたオンライン研修や参集型研修を実施しています。

また、青ヶ島村の小・中学校において、授業研究及び協議会を、月に1~2回程度実施しています。令和5年度は、青ヶ島小・中学校が人権尊重教育推進校の指定を受けていることから、人権教育の視点に重点を置いて実施しました。

2 教育課題に関わる研修

八丈出張所管内の教育課題を解決するための研修も全9回行いました。一例を紹介します。

「特別支援学校のセンター的機能」

内容
都立特別支援学校の副校長を講師に、特別支援学校が果たす地域における特殊教育に関する相談のセンターとしての役割について学びました。また、都立特別支援学校と都立高等学校で連携した支援訪問での取組例の紹介もありました。特にユニバーサルデザインの視点からの具体的な内容については、校種を問わず児童・生徒への配慮の視野を広げられる内容でした。

「アントレプレナーシップ教育」

内容
島の未来を描くためには、産業創造の視点が重要になります。経済産業省中小企業庁「起業家教育標準カリキュラム」監修者を講師に招き、起業家教育についての講義、実践事例の紹介、演習を行いました。個人で考えたことをグループで共有することで、様々な企画が生まれてくることを体感しました。

「島しょならではのカリキュラム・マネジメント」

内容
教育活動の充実には、カリキュラム・マネジメントが欠かせません。大学教授を講師として招へいし、前半では島しょ教育における課題と克服し充実させるための工夫・改善の視点について考えました。後半では、島内の中学校・高等学校での実践事例について共有し、
島しょでカリキュラム・マネジメントが求められる理由について考えました。また、15歳や18歳で島を離れる子供たちが多いことから、義務教育の果たす役割の重要性についても改めて再認識しました。

3 地域理解及び地域資源の活用に関わる研修

「八丈方言実践講座」

内容
消滅危機言語に指定されている「八丈方言」について、理解を深める取組です。島の児童・生徒は、なぜ八丈方言を学ぶのか」をテーマとし、八丈方言の歴史的価値等を踏まえ、八丈町立学校の特色ある教育活動「八丈方言教育」の基本的な考え方について理解を深めました。また、八丈方言の劇団員をされている方々を招き、生の方言を聞き、実際に声に出して体験するワークショップも行いました。
記事ID:031-001-20241112-011353