令和7年度東京都特別支援学校第34回総合文化祭記録集
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「令和7年度東京都特別支援学校第34回総合文化祭」
この文化祭は、都内の特別支援学校で学ぶ児童・生徒が、毎日の授業や部活動の中で熱心に取り組んだ文化活動の成果を発表する場です。
1年間の発表内容を記録集にまとめましたので、ぜひ御覧ください。
・音楽会
・オセロ大会、将棋大会
・舞台芸術・演劇祭
・5部門作品展
造形美術展 写真展 職業・作業 手芸・家庭展 放送・映像展
・書道作品展
会期
令和7年11月18日(火曜日)から令和8年2月4日(水曜日)まで
主催
東京都教育委員会
東京都特別支援学校文化連盟
標語 「心をつなぐ! 未来へ続く!」
「心をつなぐ!」には、一人一人の子供たちの力が発揮され、豊かな想像力のもと、素晴らしい結果や達成感につながるという意味を込めています。
「未来へ続く!」には、SDGsを意識した活動や作品が増えていくことを期待し、文化活動から持続可能な社会の実現に貢献していくこと、そしてさらに総合文化祭が未来へ発展し続けていくという意味を込めています。
※この標語は東京都特別支援学校総合文化祭 第30回の開催記念事業の一環として策定しました。
シンボルマーク
総合文化祭の「心をつなぐ!未来へ続く!」という標語から、「心」をメインにデザインを考えました。また、この標語から「仲間」「成長」「環境」という言葉をキーワードとして考え、デザインや色を決めました。
植物の芽は未来に向けて成長し続けることを、包み込む腕とハートの形は仲間や心を、緑色は環境や温かさを表しました。
※標語にちなんだシンボルマークを公募し、最優秀作品をシンボルマークに採用しました。
ポスター原画入賞作品
【特賞】(総合文化祭原画ポスター原画)
都立板橋特別支援学校高等部第3学年 岡本 空
【入賞】(5部門作品展総合プログラム表紙)
都立足立特別支援学校高等部第2学年 綱川 由和
【入賞】
都立八王子南特別支援学校高等部第2学年 髙橋 叶
リーフレット原画入賞作品
【特賞】(総合文化祭リーフレット原画)
都立足立特別支援学校高等部第2学年 井出 佳歩
【入賞】
都立八王子南特別支援学校高等部第2学年 岡 昌希
【入賞】
都立足立特別支援学校高等部第2学年 井出 志歩
音楽会
1.開催日 令和7年11月18日(火曜日)
2.会場 国立オリンピック記念青少年総合センター カルチャー棟大ホール
3.来場者数 332人
4.活動記録
[1] 参加校・参加人数 参加校6校・参加児童・生徒数120人
[2] プログラム・曲目
①都立立川学園 小学部第4・5・6学年(39人)
器楽合奏「天空の城ラピュタ」より「サウンドオブミュージック」より
和太鼓「すぎなばやし」「天平太鼓」
②都立東久留米特別支援学校 高等部第1・2・3学年(15人)
混声合唱「HEIWAの鐘」「未来への旅」「歌が息をする」「時代」
③都立板橋特別支援学校 高等部第1・2・3学年(14人)
器楽合奏「朝の風景」「ドラえもん」
④都立永福学園 高等部第1・2・3学年(14人)
器楽合奏「Happiness」「青と夏」
⑤都立志村学園 高等部第1・2・3学年(21人)
器楽合奏「群青」「ライラック」
⑥都立水元小合学園 高等部第1・2・3学年(17人)
バンド演奏「怪獣の花唄」「日曜日よりの使者」
[3] 感想
・緊張はありましたが、大舞台でスポットライトを浴びて演奏する経験ができて良かったです。
・会場の皆さんが、手拍子で盛り上げてくれたので、とても楽しく演奏ができました。
・大きな舞台で歌わせていただいたことは、今後の生徒の大きな自信につながると思われます。
・緊張もありましたが、仲間と音を重ねる楽しさやキーボードの音色の良さをより感じることが
できました。
・みんなでたくさん練習して、友達とリズムを合わせることが楽しいことがわかりました。
・大きな舞台で演奏して緊張したけれど、お客様に聞いていただき、とてもうれしかったです。
・たくさん練習したのに、前日まで風邪で学校を休んでしまい、うまくできるか心配だったけ
ど、上手にできてほっとしました。
オセロ大会
1.開催日 令和7年12月5日(金曜日)
2.会場 都立北特別支援学校 会場対戦と児童・生徒の在籍校からオンライン対戦の併用開催
3.来場者数 73人
4.活動記録
[1] 参加校・参加人数 参加校8校・参加児童・生徒数22人
都立城南特別支援学校(5人)、都立大泉特別支援学校(2人)、都立北特別支援学校(3人)
都立墨東特別支援学校(2人)、都立永福学園(1人)、都立志村学園(2人)
都立水元小合学園(2人)、都立花畑学園(5人)
[2] 結果
優 勝 都立水元小合学園 高等部第3学年 関本 美優
準優勝 都立墨東特別支援学校 高等部第3学年 渡邉 真輝
第3位 都立志村学園 高等部第2学年 高橋 稀夢來
【決勝戦 棋譜】 【最終的な盤面】
【オンライン対局の様子】
会場校(都立北特別支援学校)と、参加生徒の各学校をオンラインでつなぎ、会場校のオセロ盤を書画カメラで投影して対局します。
【会場での対局の様子】
4校から9名の児童・生徒が集まり、対局を通して交流を図りました。また、日本オセロ連盟から2名の講師をお招きして、指導対局に臨みました。
将棋大会
1.開催日 令和8年1月16日(金曜日)
2.会場 参加生徒の在籍校からオンライン対戦
3.活動記録
[1] 参加校・参加人数 参加校6校・参加生徒数8人
都立村山特別支援学校、都立墨東特別支援学校、都立永福学園
都立志村学園、都立光明学園、都立花畑学園
[2] 結果
優 勝 都立光明学園 高等部第2学年 篠澤 美音
準優勝 都立村山特別支援学校 高等部第2学年 飯山 優輝
【講師による指導対局】
会場校(北特別支援学校)と、参加生徒の各学校をオンラインでつなぎ、会場校の拡大将棋盤をカメラで投影して対局しました。
また、講師の日本将棋連盟棋士、勝又清和七段による指導対局があり、将棋の基本的な攻め方、守り方などを、丁寧に指導していただきました。
舞台芸術・演劇祭
1.開催日 令和7年12月27日(土曜日)本番
会場準備等 令和7年12月24日(水曜日)会場準備
令和7年12月25日(木曜日)テクニカルリハーサル
令和7年12月26日(金曜日)リハーサル
2.会場 東京芸術劇場 シアターイースト
3.来場者数 935人
4.活動記録
[1] 参加校・参加人数 参加校6校・参加生徒数89人
都立青鳥特別支援学校(19人)、都立板橋特別支援学校(24人)、都立永福学園(18人)
都立府中けやきの森学園(5人)、都立志村学園(9人)、都立水元小合学園(14人)
[2] プログラム・演目
①「きつねのお客様」(都立志村学園)
②「板特名作劇場~シンドバッドの冒険~」(都立板橋特別支援学校)
③「もじゃりあん」(都立永福学園)
④「昭和から平成、そして令和へ~僕らの住み続ける町~」(都立府中けやきの森学園)
⑤「ぼくらの大事なこと」(都立水元小合学園)
⑥「ダンスパフォーマンス『色いろいろ』」(都立青鳥特別支援学校)
5部門作品展(造形美術展、写真展、職業・作業展、手芸・家庭展、放送・映像展)
1.開催日 令和8年1月23日(金曜日)から1月27日(火曜日)まで
2.会場 東京芸術劇場 ギャラリー1・2
3.来場者数 2,930人
造形美術展
活動記録
[1] 参加校・作品数 参加校61校・出展作品数1,770点
今年度は、一昨年度まで展示をしていた東京芸術劇場に会場を戻しての実施となりました。会場にはパネル1列毎に5校程度の作品が並び、児童・生徒が図画工作・美術の授業で制作した作品がたくさん展示され、来場者を大いに楽しませることができました。
[2] 展示作品の紹介
平面作品では、水彩や油彩、版画作品(凹版・凸版)、コラージュ、大きな共同作品等が展示されました。立体作品では、陶芸や粘土、木材を使った工芸作品、張り子や和紙を使ったランプシェードなどが展示されました。
どの作品も指導する教員と児童・生徒が楽しみながら工夫し、制作をしている様子がうかがえました。また、児童・生徒の学校生活や家族との思い出、好きなものや好きなことをテーマにした作品など、作者の思いがたくさん詰まった作品を、多くの来場者の方に鑑賞していただき、素晴らしい展覧会となりました。
【参考作品】
【造形美術展の様子】
図画工作・美術の授業では、児童・生徒が表現したいもの、作りたいものを楽しく制作できるよう、材料や用具に様々な工夫をしています。
例えば、【参考作品】の写真にある紙の立体作品には、我が国で伝統的に用いられてきた紙の材料である 「楮(こうぞ)」 が使われています。楮を用いてゼリーカップなど身近な形の「かたどり」をして、できあがったパーツを組み合わせて作品を制作しています。
様々な作品を制作する上で、教員は「最後まで作品制作に興味をもって取り組める」ための教材選びをしています。「一人一人が興味をもって制作できる」ようにするために、好きなものや好きなことを題材に選んで、描いたり作ったりできるように支援をしています。同じ教材でも、同じ道具や工程で全員一斉に授業を進めるのではなく、一人一人が自ら作品作りに興味をもって取り組めるように、どのように描けば(作れば)よいのか等を児童・生徒と一緒に考え制作活動を進めています。
今後も、児童・生徒が楽しみながら制作・表現できるように、一層、授業づくりや教材の研究に取り組んでいきます。
写真展
活動記録
[1] 参加校・作品数 参加校7校・出展作品数52点
| 都立葛飾ろう学校 | 7点 | 都立東久留米特別支援学校 | 10点 |
| 都立城南特別支援学校 | 9点 | 都立水元小合学園 | 3点 |
| 都立南大沢学園 | 10点 | 都立八王子南特別支援学校 | 6点 |
| 都立北特別支援学校 | 7点 |
[2] 受賞作品
金賞 「私たちの青春」 都立南大沢学園 高等部第3学年 堀口 莉々菜
私は前から靴だけが写っている写真を撮ってみたいなと思っていました。1月頃に、部活の友達と小山内裏公園に行きました。その時にみんなの靴が青春っぽいなと思いこの作品にしました。
銀賞 「風に乗るシャボン玉」 都立南大沢学園 高等部第3学年 木村 美咲
立川の昭和記念公園は、コスモスの花がきれいで美しかったです。先生と私で協力して楽しく撮りました。難しかったですが思うように撮れてうれしかったです。この写真は何度も撮れない一枚の思い出の写真です。
銀賞 「空と月」 都立東久留米特別支援学校 高等部第1学年 小坂 蒼太
サイボクハムに行ったときに撮りました。夕日にてらされた建物がきれいでした。ちょうど月も出ていて、月も撮りました。
銅賞 「楽しいひと時の夜」 都立八王子南特別支援学校 高等部第2学年 小山 泰知
修学旅行の一風景を撮った作品に銅賞をいただいたこと、とても光栄です。これからも写真を撮り続けていきます。
銅賞 「瞬間」 都立葛飾ろう学校 高等部第3学年 野上 智尋
冬の太陽がまぶしく、人の姿が光に照らされてシルエットになるように工夫しました。青空が美しく、その美しさが伝わるように写真を撮りました。
【会場の様子】
【金賞作品】
職業・作業展
活動記録
[1] 参加校・製品数 参加校9校・出展製品数257点
[2] 展示製品の紹介
| 学校名 | 出展数 | 主な製品名 | |
| 1 | 都立葛飾ろう学校 | 18点 | 文化祭ポスター、切り絵、図面、文鎮、こま、豆ジャッキ、デザインプレート、鋳金、段付ねじ棒、チリトリ、ブロック、万力 |
| 2 | 都立七生特別支援学校 | 30点 | 新聞バッグ、紙袋、コースター、ポーチ、鍋敷き、巾着袋、リース、香袋 など |
| 3 | 都立羽村特別支援学校 | 37点 | パネル、小物、ペン立て、くるみボタン、カレンダー、 ハンカチ、巾着、キーホルダー、マグカップ、小皿、大皿、 写真立て など |
| 4 | 都立江東特別支援学校 | 7点 | 作業班紹介ポスター |
| 5 | 都立白鷺特別支援学校 | 35点 | 名刺入れ、キーホルダー、ネームホルダー、キーケース、 財布、ペンケース、メガネケース、グラス、皿、箸置き、 手提げ など |
| 6 | 都立八王子西特別支援学校 | 36点 | 小皿、ショッピングバッグ、消臭袋、ペーパーログ、リース、 ポプリ、しおり、メモ帳、油吸収パック、掲示物 |
| 7 | 都立立川学園 | 44点 | 木製冷蔵庫、木製イーゼル、布おもちゃ、布絵本、メモ帳、名刺、学校要覧、豆ジャッキ、新幹線の窓、踏み切り など |
| 8 | 都立町田の丘学園 | 27点 | パネル、液体肥料、マドレーヌのモデル、ペーパーログ、 紙バッグ、メモ帳 |
| 9 | 都立府中けやきの森学園 | 23点 | クリアファイル、便箋、一筆箋、しおり、ポチ袋 |
手芸・家庭展
活動記録
[1] 参加校・作品数 参加校8校・出展作品数222点
[2] 展示作品の紹介
| 学校名 | 出展数 | 主な製品名 | |
| 1 | 都立文京盲学校 | 44点 | フェルトコースター、刺し子の布巾、レッスンバッグ、革小物 |
| 2 | 都立八王子盲学校 | 4点 | 肩掛けトートバッグ、ファスナー付き点字盤ケース、 ナップザック |
| 3 | 都立葛飾ろう学校 | 47点 | ウォールポケット、クッション、刺しゅう時計、刺し子、 リボンアート、スウェーデン刺しゅう、エプロン、ドレス、 トートバッグ、ハーフパンツ、シャツブラウス、韓服、ゆかた |
| 4 | 都立港特別支援学校 | 22点 | 花布巾、トートバッグ、エプロン、お弁当袋、エコバッグ、 ペンケース |
| 5 | 都立久我山青光学園 | 44点 | 裂き織、ランチョンマット、刺し子、基礎縫いペンケース、 幼児のおもちゃ |
| 6 | 都立立川学園(聴覚障害教育部門) | 41点 | ハーフパンツ、刺しゅうメッシュケース、チュニック、 刺し子、テーパードパンツ、サロペット、パッチワーク、 トートバッグ、刺し子、クッション、エプロン |
| 7 | 都立志村学園 | 17点 | トートバッグ、手芸作品 |
| 8 | 都立水元小合学園(肢体不自由教育部門) | 3点 | Tシャツ |
放送・映像展
活動記録
[1] 参加校・作品数 参加校3校・出展作品数6点
[2] 講師紹介
石川 聡子(NHKコンテンツ制作局第1制作センター(教育・次世代)チーフ・プロデューサー)
<経歴>1995年入局「ざわざわ森のがんこちゃん」「おはなしのくに」などを制作。
その後、子供幼児向け番組の制作を経て2025年夏より現職。
[3] 受賞作品
最優秀賞 「変な学校」 都立立川学園 聴覚障害教育部門高等部普通科第3学年
優秀賞 「棒人間ぼうくんの大冒険」 都立墨東特別支援学校 肢体不自由教育部門
中学部第1学年
優秀賞 「TOKISOBA」 都立立川学園 聴覚障害教育部門高等部普通科第1学年
専攻科第1学年
[4] 展示作品
都立東久留米特別支援学校
「丸です」 高等部普通科第3学年 石間 優吾
都立立川学園(聴覚障害教育部門)
「デフリンピック応援動画 日本語版・英語版」 高等部普通科第3学年情報システム系
「専攻科活動紹介」 高等部専攻科
会場には多くのお客様が来場し、上映が始まると足を止めて、生徒たちの作品を熱心に鑑賞してくださる姿が見られました。毎年、テレビ番組の制作に携わる方に審査をしていただき、専門的な視点から作品を御覧いただいています。その中で、「どの作品も、さまざまな工夫が凝らされており、制作者の『伝えたい』という思いにあふれている」といった声も寄せられました。生徒たちの表現の可能性を広げ、次の創作へとつながる意義のある展示となりました。
書道作品展
1.開催日 令和8年1月30日(金曜日)から2月4日(水曜日)まで
2.会場 都政ギャラリー(都議会議事堂1階)
3.来場者数 1,102人
4.活動記録
[1] 参加校・参加人数 参加校11校・出展作品数84点
都立城南特別支援学校、都立大泉特別支援学校、筑波大学附属桐が丘特別支援学校
都立江東特別支援学校、都立石神井特別支援学校、都立板橋特別支援学校
都立東久留米特別支援学校、都立北特別支援学校、墨東特別支援学校
都立あきる野学園、都立志村学園
[2] 展示作品の紹介
児童・生徒が筆を用いて、思い思いのテーマや多彩な書風に挑戦した作品を展示しました。力強い筆致で自分の価値観を表現した作品から、柔らかな線で日常の思いを綴った作品まで、それぞれが個性豊かであり、書に向き合う真剣な姿勢がにじみ出ていました。
作品を前に足を止めてくださった来場者の皆様には、文字の響きや余白の美しさ、線の強弱から伝わる感情など、児童・生徒が込めた想いにじっくり触れていただくことができました。
[3] 講評会について
講評会は、作品展の会期中である1月31日に実施しました。当日は、東京学芸大学教育学部 美術・書道講座教授・石井健先生、二松學舍大学文学部 非常勤講師・内田藍亭先生を会場にお招きし、専門的な視点から出品作品について丁寧に講評をいただきました。
会場に集まった児童・生徒は自分の作品に対する評価を直接聞くことができるまたとない機会となりました。先生方は、技法や表現の工夫に触れながら、児童・生徒たちがこれからの制作に生かせる具体的なアドバイスを、一人一人に懇切丁寧に講評してくださいました。
また、当日会場に足を運ぶことができなかった児童・生徒の作品についても、作品の意図や魅力を読み取りながら丁寧に講評を寄せてくださいました。児童・生徒の力作に、お二人の先生方も熱意をもって応えていただきました。