公開日:令和3年(2021)8月25日
最終更新日:令和3年(2021)8月25日
※プログラムの運営上、初期のスケジュールを一部変更いたしました。
今回は特別講義として、渋谷のIT企業4社(BIT VALLEY)の方からお話を聞く時間を持ちました。その後、「ビジネスチャンスを発見する」というテーマで、各チームが取り組んできたインタビュー結果からビジネスアイデアを再考する活動を行いました。
成長期 ITベンチャーのキャリアを知ることを目的に、BIT VALLEY 4社の方から各社の事業内容について御説明いただきました。
株式会社サイバーエージェントの岩﨑氏からは、MR(複合現実)技術を使用した表現の可能性についてお話しいただきました。「ビジネス創造の面白さは『技術との掛け算で価値を生み出すこと』『自分がその掛け算の一部になること』」というメッセージが伝えられました。
GMOインターネット株式会社の梅崎氏からは、インターネット構築に関わる中で大切にしていることをお話しいただきました。インターネットバックボーンとして「障害ダメ絶対」の精神で取り組んでいること、サービスを立ち上げる際は終わりの瞬間まで予想することが重要とメッセージをいただきました。
株式会社ディー・エヌ・エーの齊藤氏からは、EV(電気自動車)普及を起点とした脱炭素社会実現構想についてお話しいただきました。EVを管理するためにITを活用し、再利用による長寿命化を実現するだけでなく、街全体にEVを広げていくという脱炭素社会に向けた取り組みを御紹介いただきました。
株式会社ミクシィの長岡氏からは、自律型会話ロボット「Romi(ロミィ)」を御紹介いただきました。「ペットのように癒し、家族のように自分を理解してくれる存在を目指した」と、Romiに込めた想いもお話しいただき、技術と想いを掛け合わせる、今まで学んできたデザイン思考と繋がるお話でした。
最新の技術で社会にインパクトを出している方々の熱いお話に、参加者は、終始集中して聞き入っている姿が印象的でした。参加者からは、「新しい技術を社会にどう役立てていくかという視点がベンチャー企業の方に共通していると感じた」「新しいものへのワクワクが社会に還元され自分も周りもプラスになっていくのは、きっとやりがいになっているのだと思った」という感想が述べられました。
次に、各チームのメンバーがそれぞれの知り合いにインタビューしてきた内容をシェアし、それを基にアイデアを練り直す時間が取られました。インタビューは、自分たちで立てていた仮説が正しいのかを検証するために行われましたが、予想通りだったところも思い通りではなかったところもあったようです。参加者は「仮説が偏ってしまっていた」「俯瞰することが大事だということがわかった」と話しており、仮説を検証する重要性を痛感していました。ファシリテーターからは「想像したことと違うのは当然のこと。思い込みや先入観を捨てて、人々の行動や価値観に興味を持つことが重要」ということが伝えられました。おぼろげだったユーザーの姿がインタビューにより明確になったことで、参加者は時間が足りなくなるほどにアイデアを再考していました。
最後に、ファシリテーター2名に向けて、2チームごとに各チームのアイデアをプレゼンテーションする場が設けられました。1チーム10分という短い時間の中で、どのチームもアイデアを人に伝えることに苦闘していました。ここで初めて、参加者は他のチームのアイデアを知ることになりました。ここまでのグループワークで、各チームのアイデアは多様な広がりを強めてきましたが、ここからは自分たちがしたいことやしないといけないことを整理することが求められます。ファシリテーターからは「一言で言うとどうなる?言葉を整理してアイデアを研ぎ澄まそう」「課題と解決策の先の、ビジネスとして回っていく仕組みまで視野に入れよう」といった激励の言葉が伝えられました。次回は、今出てきているアイデアをさらにブラッシュアップしていく時間を持ちます。
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