公開日:令和3年(2021)9月3日
最終更新日:令和3年(2021)9月3日
※プログラムの運営上、初期のスケジュールを一部変更いたしました。
今回は、「ビジネスアイデアを描く」というテーマで、発表に向けてプレゼン資料に盛り込むべき内容を理解し、ビジネスアイデアを更に練る活動を行いました。
まず、ビジネスアイデアをつくり込む前に、3つのビジネス事例がファシリテーターより紹介されました。ここでは、ビジネスアイデアをただの思いつきで終わらせるのではなく、提供する価値を明確に言葉にすることで事業の強みが大きくなるという説明がありました。
次に、「アイデア定義シート」を活用し、これまで各チームが考えてきたビジネスアイデアを整理する活動に取り組みました。「アイデア定義シート」はビジネスアイデアを顧客・ニーズ・問題・アイデア・提供価値の5つの段階で考えるものです。誰の課題と要望をどのようにして解決するのか、またそれによりどのような価値を提供できるのか整理することで、ビジネスアイデアをストーリーとして説明できるところまで落とし込んでいきました。ファシリテーターからは「アイデアと提供価値はセットで考えて欲しい」と伝えられ、取り扱うモノ自体の価値だけでなく、それを取り扱うサービスとしての価値にも発想を広げることの重要さを確認しました。参加者はそもそもの課題に振り返ったり、展望があるのか不安を感じたりしながらも、なんとか話を前に進ませようと力強く取り組んでいました。
ここでは、ブラッシュアップしたビジネスアイデアをファシリテーターに向けてプレゼンする活動を行いました。「アイデア定義シート」を用いて整理したことで、ビジネスアイデアが形になり始めてきたチームも出てきていました。ファシリテーターからは投資家目線でのコメントが返され、「その場しのぎではない計画や、コロナ禍が明けた後にも提供できる価値などが説明できると投資したいと思うことができる」と、内容と展望をより具体的に説明することが求められました。参加者はプレゼン後にファシリテーターからのコメントを踏まえて、再度ビジネスアイデアを練り、「もっとニーズを狭めた方がいいのかな?」「顧客が狭すぎてビジネスにならないかも」と思考を巡らせる姿が印象的でした。
最後に、プレゼンを行う上で必要な要素や思考方法などが共有されました。最終発表会では、4名の講評者に対して発表が行われます。プレゼンをストーリーでつくることで、サービスの全体像を伝えやすくなることが示唆されました。また、プレゼンの内容にビジネスモデルを盛り込むようにとの説明がありました。ファシリテーターからは「ビジネスをお金儲けと捉えるのではなく、提供する価値と対価の交換だと捉えることが大事」「顧客やパートナーなどの中で価値と対価が循環することで、みんなが幸せになれる循環の仕組みを考えることがビジネス」と伝えられました。その後、参加者はビジネスの仕組みを視野に入れつつ、チームのビジネスアイデアをより良くするための話し合いに取り組みました。ビジネスアイデアのつくり込みを前進させようとチームが急いだ時には、メンターから「課題解決の手段は本当にこれしかないのか、疑ってみよう!」と声かけがあり、参加者はこれまでに集めたデータを再度分析し新たな気付きを得る一面もありました。
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