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起業創業ラボ[集中型]/最終発表会 ビジネスアイデアを伝えてみる

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公開日:令和元年(2019)10月16日
最終更新日:令和元年(2019)10月16日

※プログラムの運営上、初期のスケジュールを一部変更いたしました。

内容

●日時:2019年9月8日(日曜日)9時30分~15時00分
   ●参加人数:21名

起業創業ラボ[集中型]/最終発表会「ビジネスアイデアを伝えてみる」を実施しました

 

概要

このプログラムの集大成である今回は「ビジネスアイデアを伝えてみる」というテーマで、各グループがこれまで練りあげてきたビジネスアイデアを、プレゼンテーション形式で発表しました。

最終準備

プレゼンテーション(以下、プレゼン)の本番までの約1時間を使い、最終準備を行いました。前回のプログラム終了以降、各グループが共有ツールを用いた遠隔の議論やプレゼン資料作りを行ってきており、この時間が最終的な内容のすり合わせ、画面資料の微調整を行う大切な時間でした。ファシリテーターからは、プレゼン準備に向けて「自分たちの内容を発表する時間だけでなく、講評家からのQ&Aの時間を含めてプレゼンと考えてほしい」ということや、「大きい声で自信を持って話すことで何割も増してみえるので、自信を持って発表の場に立とう」ということが伝えられました。

各グループでは、主に発表の練習が進められていました。その中では、話す内容を細かくすり合わせていくことはもちろん、説得力を出すために新たに世の中で公表されている定量データを探し出し、内容に盛り込むなどといったことも行われました。また、発表時の立ち振る舞いに関してもレベルを上げていこうとする姿があり、あるグループではメンターに発表を見てもらいながら「声のトーンをあげていこう」などとメンターを含めてアドバイスし合う様子が見受けられました。

起業創業ラボ[集中型]/最終発表会 最終準備の写真
起業創業ラボ[集中型]/最終発表会 最終準備の写真
起業創業ラボ[集中型]/最終発表会 最終準備の写真
起業創業ラボ[集中型]/最終発表会 最終準備の写真

プレゼンテーション

プレゼン本番前に、今回の講評者4名の紹介があり、参加者の緊張感が高まっていくのが感じられました。プレゼン時間は20分間、チームメンバー全員が前に立ち、パワーポイントを用いて発表していきました。各チームとも、これまで考えてきたビジネスアイデアに自信をもち、アイデアのニーズやその根拠を含めて論理的に、かつそこに込めた思いを伝えていました。中には、アイデアを具体的に分かりやすく全体に伝えるために、寸劇を披露するチームもありました。

プレゼンに対しての各チームへのQ&Aや講評は、参加者も講評者も真剣に向き合う大変熱量があるものでした。講評家からは、「なぜこのアイデアがでてきたのか」というアイデア創出のプロセスに対しての質問や、「本気でビジネスにするためには更に何を考える必要があるのか」といったビジネスを実現するために必要な視点のアドバイスがなされました。参加者はそれらの質問に対し、直接検証したことやこれまで話し合ってきたことを熱く伝えていました。

起業創業ラボ[集中型]/最終発表会 プレゼンテーションの写真
起業創業ラボ[集中型]/最終発表会 プレゼンテーションの写真

表彰式&講評

起業創業ラボ[集中型]/最終発表会 表彰式の写真
起業創業ラボ[集中型]/最終発表会 講評の写真

講評家から最優秀チームの発表と表彰式、そして全体への講評がありました。最初に最優秀チームの発表があり、講評者を代表して高橋氏より選考の理由が伝えられました。最優秀に選ばれたチームのビジネスアイデアは、第1に新規性、第2に発想の面白さ、第3に実現性の高さがあったことが伝えられました。

最優秀チームのメンバーも一言ずつ「自由な雰囲気で笑顔が絶えないグループだった」「メンターさんに感謝している」「他のグループのアイデアもとても面白く、コラボしていきたい」と思いの丈を述べました。

その後、各講評者から全体に向けた講評がありました。

  • 高橋勉氏(毎日みらい創造ラボ)
     起業に当たってはターゲットを絞り込むことがとても重要になってくる。解決手法の妥当性、ビジネスとして成立するかどうかは、どのグループも磨いていく余地がある。けれど、皆のような思いや熱量がある人を(投資家の立場として)支援していきたい。

  • 信岡良亮氏(株式会社アスノオト代表)
     起業するしないにかかわらず、皆も数年後には働き始める。誰もが何かの仕事をしているが、“いい仕事”(=自分が思いを持ち、工夫して取り組める仕事)をしてほしい。自分がどのように社会と接続したいか、どんな部分で自分ならではの創造性を発揮できるかについて考えてほしい。

  • 長澤誠氏(株式会社ウィル・シード会長)
     起業に当たっては「誰のためになるか」「誰の役に立つか」という思いが重要になってくる。上手くいかないことがたくさん起きる中で、思いが強ければきっとあきらめることはない。

  • 瀬田信吾氏(株式会社ウィル・シード代表)
     起業の仕方やアイデアを発想する方法は世の中にたくさんあるが、皆の「気持ちが乗るか」を大事にしていってほしい。グループの仲間と議論する中で、本当に自分の気持ちを乗せることができたか、どんなところで気持ちが乗ったか、乗らなかったかについて振り返ってほしい。

また、日頃から起業家を支援しており、今回の会場のオーナーでもある高木氏、これまでのビジネスアイデアの創出の紆余曲折をみてきたファシリテーターの北澤氏、小林氏からも講評がありました。

  • 高木氏
     とにかく感動した!!ピッチを見る・やる立場として、起業に大事なのは「思い」だと考えているが、皆の思いの強さに感動した。起業・創業ラボを通じて生まれた思いを今後の行動につなげてほしい。そんな皆さんの「思い」を支援できる場でありたいと強く思っている。

  • 北澤氏
     実際のユーザーの話を聞いてみることでアイデアがぐっと深まることがあったので、今後もユーザーの声に耳を傾けてほしい。一人でやるよりもグループの仲間と様々なアイデアを考えた、そんな今回の機会を大事にしてほしい。

  • 小林氏
     正直、今回のプログラムに皆がついてこれるか、そして発表できる形にまでいくのか心配だった。しかし、今日までにこれだけアイデアを形にして伝えてくれ、とても感動した。

全体振り返り

 最後に、これまでのプロラム全体を振り返り、そこでの学びを個人で言語化し、さらにそれをグループ内で共有していく時間を持ちました。「あなたにとっての『起業創業ラボ』とは?」という問いが一つ書かれた白紙に、各自の思いを書き綴りました(以下、抜粋)。
「人(他者)の声の重要性に改めて気づいた」
「自分と仲間の思考について『追究』できる場」
「今まで考えもしなかった事を考えられたところ」
「自由な発想を自由に発揮できた場所」
「世界という大きな場所とつながる一歩」
「一番成長した夏だった」

起業創業ラボ[集中型]/最終発表会の写真
起業創業ラボ[集中型]/最終発表会の写真

プログラム終了後の参加者の表情は、達成感と安堵の表情が入り混じっているように見え、それぞれが何かしらの手応えを得た様子でした。帰り際には、ともに困難を乗り越えたメンバーやメンター、そしてファシリテーターと談笑する姿があり、このひと夏を本気になって過ごした人や場に感謝しながらも、次のステップに進もうとするたくましさが感じられました。

参加者の感想

インタビューより

  • 今回のビジネスアイデア実現に向けて動き出したいと思っています。最初は「そのうちできたらいいな」と思っていたけれども、発表に向けて準備をしていくとどんどんと形になっていき、ビジネスアイデアを実現するのは面白いのではないかと思い始めました。大学進学なども考えていますが、それまでにはまだ時間もあるので、試しにやってみたいと思います。
  • 今まで、このようなプログラムに参加したこともあったんですけど、大人と話す時って子供として扱われるというか、厳しい意見ってあまり言ってくれませんでした。テレビ会議でメンターと話をした時、真剣に意見をくれ、対等な立場で話してもらっているんだと思いました。
  • チームが最初から決められていたのは良かったと思います。仲良くしている人たちとチームを組むと、話が上手くまとまってしまう。違う学校の人が入っていて、すぐまとまらない。たくさん話し合って形にしていかなくてはならない経験ができて良かったです。
  • 今までと違ったのは、チームで考えたことです。今までは、一人でアイデアを考えていました。それに、今度あるビジネスコンテストに出ることを決めていたんですけど、チームの何人かが一緒にやりたいと言ってくれています。

お問い合わせ

教育庁指導部高等学校教育指導課
電話:03-5320-6845 ファクシミリ:03-5388-1733
メール:S9000023(at)section.metro.tokyo.jp
迷惑メール対策のため、メールアドレスの表記を一部変更しております。
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