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起業・創業ラボ/「最終発表会」を実施しました

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公開日:令和3年(2021)9月17日
最終更新日:令和3年(2021)9月17日

※プログラムの運営上、初期のスケジュールを一部変更いたしました。

内容

  • 日時:2021年8月28日(土曜日)9時30分 から 15時30分 まで
  • 参加人数:35名

概要

起業創業ラボの締めくくりである今回は、「ビジネスアイデアを伝える」というテーマで、各チームが創り上げたビジネスアイデアを発表する活動を行いました。

プレゼンテーション

プレゼンテーション(以下、プレゼン)を始める前に、このプログラムのオリエンテーションからDAY4までの様子をダイジェスト動画で振り返りました。これまで学んだ内容や参加者の様子などが映し出され、チャットは盛り上がり、中にはこれまでの経緯に思いを馳せて涙する人もいました。続けて、講評者4名の紹介と挨拶があり、それを聞く参加者の表情から、緊張感が高まっている様子が画面越しにも伝わってきました。

紹介が終わると、プレゼン前最後のチームミーティングが開かれました。最初は「緊張する」「体がカチコチ」と弱音を吐いていた参加者も、「ここまでよく頑張った」「頑張りましょう」とメンバー同士で声を掛け合うことで、前向きな姿勢に変わっていたことが印象的でした。

チームミーティングが終わると、いよいよプレゼンが始まりました。今回のプレゼンは、1チームごとに発表10分・Q&A(質疑応答)7分・チーム交代3分の合計20分で行われました。A日程とB日程(各日程5チームずつ)で発表会場を分け、それぞれ順番をランダムに決めながらプレゼンを行いました。各チームとも発表する声は力強く、熱が入ったものでした。中には、背景画像を統一してプレゼンに臨むスタートアップさながらのチームもありました。それぞれが設定した課題から、実際に調査して得られたニーズの分析結果を説明することで、ビジネスアイデアの提案は説得力を持ったものとなっていました。また、各チームのプレゼンの最後には、ビジネスアイデアを通して実現したい未来像について語られ、参加者の想いがオーディエンスに真っ直ぐ伝えられていました。

Q&Aは、制限時間を目一杯に使うほど白熱したものとなりました。そもそものニーズ、届けたい対象を設定した根拠や想いを問うような質問に対し、参加者も真摯に向き合っていました。講評者からは「友達にこのサービスを勧めるとしたらどう言うか?営業を行う上でそれが1番の売り文句になる」「このサービスはどうやって世間に広がっていくのか?啓蒙する経路を考えることが大事」といった、ビジネスアイデアをビジネスとして成立させる上で必要になる点について、質問とアドバイスが贈られました。

写真:プレゼンテーション1
写真:プレゼンテーション2

表彰式&講評

ファシリテーターよりA日程とB日程、それぞれの優勝チームの発表がありました。その後、優勝した2チームが全体に向けて再度プレゼンテーションを行い、最優秀チームを決定しました。最優秀チームには「リアルな課題に取り組もうとする熱量」「大きな社会問題を自分たちなりの視点で解決しようとする意思」「競合サービスの分析」があった、という講評が伝えられました。

また、各講評者、ファシリテーターから全体に向けて、以下のような講評がありました。

■ 竹田 好洋 氏(株式会社Criacao)
起業するに当たって、自分の原体験やどういった世の中を作りたいかという想いがとても重要になってくる。どのグループにも人との繋がりを作りたいという強い意志があったし、それを実現する方法は様々あるということが感じられた。ぜひ皆さんの実現したい世の中を作っていって欲しい。
■ 瀬田 信吾 氏(株式会社ウィル・シード)
今の高校生ならではの課題や心の声が聞こえたのが印象的であり、解決してくれそうな未来が見えた。今回の発表に至るまでの間にはたくさんのことがあったと思う。プレゼンテーションは1つの形として、これまでの紆余曲折から学んだことを大切にして欲しい。
■ 永井 大介 氏(株式会社毎日みらい創造ラボ)
社会が抱える課題について、「自分なら何ができるのか?」「何が足りないのか?」と考えているところが良かった。誰かが解決することを待つのではなく、自分たちで解決できる方法を探せたのはとても良い体験だと思う。これはもうビジネスに出来るな、と思えるものがいくつもあった。
■ 村瀬 龍馬 氏(株式会社ミクシィ)
優勝チームは決定されたが、順位はあまり関係ないと思って欲しい。今回の発表で他のチームのビジネスアイデアを見て学ぶことがたくさんあったと思う。自分のやりたいことに向けて、これからもモチベーションを維持し続けていって欲しい。
■ 北澤 順子 氏(Dia-log Japan)
最初は自分だけに関係することか自分の持つ不満から考え始めていたが、それを事業にすることを考えた時点で他の人のためになる。そして自分の考えたことをストーリーとして伝えることで共感を得ることができるから、これを大切にして世界を広げていって欲しい。
■ 小林 陶哉 氏(株式会社ウィル・シード)
このチームメンバーでここまでの発表にたどり着くことができたのは、間違いなくみんなの力だと思う。解くべき問題を自分で探すことは学校の勉強とは違うところだったと思うが、この感覚をぜひ持ち帰って欲しい。
写真:表彰式&講評1
写真:表彰式&講評2
写真:表彰式&講評3
写真:表彰式&講評4

全体振り返り

最終発表会が終わった後、一昨年実施した起業創業ラボの先輩から、今回の参加者に向けてメッセージが送られました。今回優勝できなかったチームもこれで諦めることなく、他のコンテストにエントリーして挑戦してみて欲しい、といった激励が伝えられました。

最後に、プログラム全体を振り返り、学びを言語化する時間を持ちました。まずこれまでのチーム活動を振り返り、自分にとって印象的なことを書き出しました。参加者はチームとしてまとまった原点や、ビジネスアイデアに対して本気で取り組むことになった転機などを書き出していました。次に「あなたにとって『起業創業ラボ』とは?」というテーマで、学んだことや気づいたことを共有しました。参加者からは「世の中を自分たちの考えで助けられるということ」「目的にたどり着く選択肢には幅があること」など、思考と視野が広がったことを示す内容が共有されていました。最後に、未来の自分に向けてメッセージを書く時間を持ちました。自分が叶えたい未来像に向けての決意を固める参加者もいれば、起業創業ラボで学んだ姿勢を忘れぬよう鼓舞する参加者もいました。

写真:全体振り返り

参加者の感想

  • 他のチームの発表を聞くことで、自分たちにはなかった発想や新しい発見などを得ることができた。
  • 社会問題について考える機会が今まではなかったが、自分たちで考えることで解決策が見えるようになってきた。他の人がどう解決策を考えるのかも知りたい。
  • 高校生の自分でもこうしてビジネスアイデアを考えることができたから、本当にやりたいことがあれば小学生にだってできると思う。アイデアを持ち、一歩目を踏み出すことの重要さを知ることができた。
  • 今までと全く違う環境で新しい知識を学ぶことができた。そしてさらに気になったことは自分で調べていく力もついたと思う。

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