公開日:令和4年(2022)7月27日
最終更新日:令和4年(2022)7月27日
「令和4年度東京未来ファクトリー」がスタートしました。本プログラムは、複数の工業高校の生徒が学校を超えて交流しながら、「高度な知識・技術や工学的思考力・発想力をもった未来の『スペシャリスト』」と「東京の課題を解決し得る次代のトップランナー」を育成することを目指しています。
今年のテーマは「日常の課題を解決するIoT」です。「モノ」と「インターネット」と組み合わせることで生活を便利にする技術と、参加する工業高校生の発想や学校で学んだ知識・経験を組み合わせて、日常課題を解決するIoTシステムのプロトタイプ製作を目指します。
東京未来ファクトリーPDF [1.7MB]
STEP1の特別講演は、法政大学 工学部 電気電子工学科 教授/株式会社Trigence Semiconductor 最高技術責任者の安田彰氏より御講演いただきました。御本人の学生時代の様子や経歴、大学での研究内容、起業の経緯や製品について、「出会いをたいせつに」「空想・思考を止めない」「とにかく諦めずにやってみよう」というメッセージとともにお話いただきました
生徒からは、「今までで一番思い入れのある製品」についてや「製品を開発する上で一番難しいこと」について質問がありました。質問に対し安田氏からは、「一番思い入れのある製品は、最初に開発した製品。技術開発よりも、製品をどうやって作って、どうやって消費者に届けるか、それを会社としてどう進めるか、を考え実行することが難しかった」と、チームで課題を解決しながらものづくりをしていく重要性を答えていただきました。
午後は、IoTシステムのプロトタイプ製作で使用するArduinoに実際に触れ、プログラミングの基礎と実践に取り組みました。株式会社KAMAKEのすすめ 代表取締役 北山貴彦氏を講師として、KAMAKEのすすめの教育活動コミュニティ(KAMAKEエージェント)所属の現役エンジニアに各チームの技術サポートをしていただきながら生徒一人一人が課題を進めていきました。
Arduinoは、プログラミング言語の中でも基本的なC言語ベースでのプログラミング設計が可能、かつインターネットで膨大なコードが公開されていることが特徴です。参加生徒たちは、インターネットから公開されたコードを取得して修正を加えながら、プログラミングの基礎とArduinoを動かすまでの手順を学びました。
次回からは、参加生徒たちが自分たちで発見した日常課題を解決するIoTシステムのプロトタイプ製作に取り掛かります。STEP2では、自分たちが発見した課題の根本原因を深め、課題を解決するためのIoTシステムの設計に着手する予定です。
教育庁指導部高等学校教育指導課 「東京未来ファクトリー」担当
電話:03-5320-6845
メール S9000023 (at)section.metro.tokyo.jp
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