公開日:令和5年(2023)8月25日
最終更新日:令和5年(2023)8月25日
探求学習[2]は、AIが学習する過程「ネットワーク」について理解し、Cubeletsを用いて新しいネットワーク(ロボット)の設計を行いました。
最初の講義として「人の活動は、五感で感じて、脳に伝達・処理・命令をして、行動に反映される。一方AIも、センサーを通して情報が入力され、ネットワークを介して、情報を処理し、その結果として、意思決定や人間の行動のような出力をする。このような一連のネットワークを構築することで、人工知能を作ることができる。」と説明がなされ、実際にロボットを触りながら、ネットワークの仕組みを体験しました。ロボットについてあえて少ない情報しか与えられないなか、手を動かしながら試行錯誤を繰り返してネットワークの仕組みを理解していく理解力、新しいものについて積極的に調べ自ら習得していく探求心など、デジタルネイティブかつ工科高校生としての強みも存分に発揮していました。
次に、AIロボットの事例を見て、機械にどのようなインプットがされ、意思決定をし、アウトプットをしているのかを分析をしました。そこから、「ネットワークを意識したロボットの案を考える」という課題が与えられ、グループごとにロボットの設計案を発表しました。ご飯の量を考慮した適量のふりかけをかけてくれる自動ふりかけ機、時間割を参照して次の日の荷物を鞄に入れてくれるロボットなど、身近で具体的、かつネットワークの仕組みを意識された設計が提案され、学習の成果が表われていました。
午後はCubeletsを用い、課題解決と結びつけたロボットの設計と制作を行いました。三日目の顔合わせということもあり、打ち解けた雰囲気の中で議論と制作が進められ、各チームのグループワークでのアウトプットの質も上がり、チームワークやコミュニケーションといった面での成長も見られました。
また、課題解決についても、「農作物の動物被害を減らす」といった地域や社会に焦点を当てた課題解決の案が出てくるようになり、生徒たちの視点の変化も見られました。
Cubeletsを用いての課題解決型ロボットの制作は、上手くできたチームもあれば課題が残ったチームもありましたが、いずれにしても各自、様々な気づきと学びを得ていました。
次回は、探求学習の三回目として、東京都の課題解決のためのAI活用を考察し、公共サービス、公園管理、観光等、AIを活用した課題解決及び公共サービスの向上の具体的な施策を企画していきます。
教育庁指導部高等学校教育指導課 「東京未来ファクトリー」担当
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