「令和5年度東京未来ファクトリー」STEP5交流会を実施しました
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内容
- 日時:2023年8月22日(火曜日)9:30~16:00
- 参加人数:18名
世界の技術者との交流
本日の交流会では、午前はアメリカにいるStuart Noggle氏の講演に向けた英語での各チームのプレゼンテーション、午後は社会の第一線で活躍されている3人のゲストをお招きした座談会を行い、国内外の技術者と交流する機会をもちました。
Stuart Noggle氏による講演
本年度の東京未来ファクトリーでは、アップル共同創業者スティーブ・ウォズニアック氏が率いる「WOZED(ウォズエド)」デジタルキャリアパスウェイ・プログラムを導入しているため、今回はWOZEDのCOOであるStuart Noggle氏の特別講演が行われました。オンラインで会場の生徒たちとアメリカのStuart氏とをリアルタイムで繋ぎ、通訳を交えながらの講演と質疑応答、生徒たちからの英語でのプレゼンテーションとフィードバックを実施しました。
Stuart氏の講演では、彼自身のライフストーリーと共に、これからの時代のエンジニアリングについて大切なことを、図や映像を用いながらわかりやすく話していただきました。時にジェスチャーゲームを交えて生徒たちと交流もしながら、エンジニアとしてものづくりをしていく上での大切なプロセスや心構えについても話され、生徒たちは真剣に耳を傾けて聞いていました。
質疑応答では、「COOとしての立場にこれまでの経験はどのように役に立ったのか」、「AIは将来どのように使われるのか」、「高校生が将来のために今すべきことはあるか」など、エンジニアリングのリアルや将来の自分自身のキャリアを見据えての質問が出されていました。
英語での発表とStuart氏による講評
Stuart氏の講演を聞いた後は、チームごとに考えた東京都の課題と、それを解決するためのAIロボットについて英語で発表をし、フィードバックをもらう時間をもちました。英語でプレゼンテーションをするという初めての体験に、一人一人緊張した様子が見られましたが、最後まで堂々と英語で発表することができ、良い点・改善点など丁寧なフィードバックを受け取りました。発表を聞いたStuart氏からは、全体の講評として「英語での発表をしてくれてよかった。エンジニアリングにとって人間とのつながりがとても大事だが、今回の交流を通してその大切さを改めて感じられ、インスピレーションももらった。」とのコメントをいただきました。
QUEST 〜「はたらく」を探究しよう〜
午後は、渋谷のIT企業4社による共同プロジェクト「BIT VALLEY」の協力を得て、村瀬龍馬氏(株式会社MIXI/取締役上級執行役員)、大月英照氏(株式会社ディー・エヌ・エー/エンジニアリング室)、峰岸啓人氏(株式会社サイバーエージェント/技術人事本部)の3名をお招きし、「働くとは何か」を探究する時間を持ちました。ここでは、株式会社ウィル・シードの「QUEST」というプログラムを転用し、ゲストの話を聞きながら自分自身で問いを立て、ゲストとファシリテーターを交えてグループで対話を行いました。ここでは、各自の気付きと学びを共有することで、参加者全員で仕事や社会について探究していきます。ゲストのキャリアを深掘りするだけでなく、同世代からの刺激も受けることで、より視野を拡げ、自分の好奇心を再発見する時間となりました。
ゲストは共通してエンジニアとしてキャリアをスタートしているだけでなく、成功や挫折など様々な経験をされた方々です。生徒たちも好奇心に目を輝かせながら、好きなことを仕事にすることの是非や、目標の立て方、様々な人に出会うにはどうしたらよいのかなど、仕事や人生について活発に意見を交わしていました。
全体の振り返りでは「挫折したときにどうするかなど、人生のことについてたくさん聞けて良かったです」という感想が出てくるなど、エンジニアリングについてだけでなく人生についても学べる貴重な時間となりました。
参加者の感想
- 本日は、WozED最高責任者のStuartさんと、大月さん、峰岸さん、村瀨さんとの交流会を通して、仕事や経歴の話を聞き、大切にしていることや、実行していることについて学ぶことができて、将来に役立つ知識が得られたと思いました。このような貴重な時間の中で、さまざまな考えや意見を得ることができてとても良かったです。Stuartさんへプレゼンテーションをして、良い点、改善できる点を見付けることができました。
- 本日の講演、対話は人生の姿勢というところでとても参考になる部分が多かったので取り入れられるところは積極的に取り入れていきたいと思う。スチュワートさんは自分自身に誇りをもって生きていると感じた。そういった姿勢は何をするにしても大切なことだと思う。午後の対話で感じたことは3人のゲストの方は共通して自分も参考にしたいと思った。
次回のプログラム
次回はWeb学習で発表準備を行った後、最終発表と振り返りを行います。