公開日:令和4年(2022)5月13日
最終更新日:令和4年(2022)6月9日
東京都教育委員会では、学校給食の飲用牛乳に使用するプラスチックストローの削減について、平成31年度より取組んでまいりましたので、紹介いたします。
この3年間、都立学校での取組として、都立中学校を中心にモデル事業の実施、ストローレス牛乳パックのデザイン募集、東京都産業労働局「都政課題解決プロジェクト」の取組として、地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター(以下「都産技研」と略します。)との連携によるストローレス牛乳パックのデザイン検討を経て、牛乳の納入事業者団体への提案をいたしました。
都立中学校・中等教育学校ではモデル事業として、プラスチックストローの削減が可能な牛乳の飲み方を給食の時間に試行し、アンケート等の集計によりそれぞれの優れた点と問題点と洗い出しました。
その結果を基に、ストローを使わないで牛乳をパックから直接飲む方法の課題点を解決する、飲用牛乳パックの飲み口や形状のデザインを募集し、応募された作品の中から「都政課題解決プロジェクト」で検討するストローレス牛乳パックのデザインが選ばれました。
都立中学校・中等教育学校の3校で、コップに移し替える、代替素材のストローの使用、飲用牛乳のパックから直接飲む方法を1か月程度試し、アンケート調査を行いました。
令和3年度当初からデザイン案の募集を行い、2次審査のプレゼンテーション等を経て、最優秀賞等を受賞した生徒の表彰を行いました。また、デザイン案をもとに都産技研が検討した牛乳パックの試作品のモニター調査を行い、生徒から意見が複数寄せられました。
児童・生徒の環境教育の一環としてプラスチックストローの削減という課題を解決するためには、産業界への具体的な提案が行うことも必要と考え、東京都産業労働局の「都政課題解決プロジェクト」により都産技研と連携し、取組を進めることができました。
プラスチックストローレス牛乳パックのデザイン検討に当たり、特許及び意匠など知的財産についての動向調査を行いました。これらの調査結果は、牛乳パックのデザイン検討において生かされることとなりました。
都立学校生徒からの牛乳パックデザイン案の募集作品の中から数点を選び、これらを原案として都産技研の研究員の皆さんに試作をしていただき、またモニター調査の意見も取り入れて、ストローレス牛乳パックを3点作製していただきました。
詳しくは、都産技研ホームページを御覧ください。
作成したストローレス牛乳パックの提案会を持ち、東京学乳協議会加盟の乳業メーカーの方々に 生徒作品の受賞作の紹介と都産技研が作製したストローレス牛乳パックのデザインについての解説を行い、今後の学校牛乳のプラスチックストロー削減をより一層進めていただくよう提案を行いました。
東京都教育委員会では、「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」も踏まえ、今後も学校給食におけるストローも含めたプラスチックの削減等に努めてまいります。
教育庁都立学校教育部学校健康推進課給食管理担当
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