波浮開港の碑【はぶかいこうのひ】

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波浮開港の碑 波浮開港の碑 波浮開港の碑

所在地:波浮港

波浮港開港から100年、明治34(1901)年7月、開港100年を記念して、港から上の山地区へ階段を上っていく途中の明神様の入り口右側に、初代大島島司小池友徳の文による波浮開港碑が建てられた。開港の碑がある明神様は、港の縁に祀られていたが、近くの崖が崩れて、港屋旅館の女将によって港と上の山を結ぶ新道の途中に祀りなおされた。

明治2(1869)年榎本武揚の軍艦に水先案内として五稜郭まで行った松下常吉は、六部姿で幕府の目を逃れ北海道から帰島した。常吉が背負った木の箱の中には小さな木彫りの木像が入っていたが、これは幕府方に疑いを持たれた時に申し開きするために用意していたものに過ぎなかったため、帰島後はそのまま放置されていた。それを女将が勿体無がり祀ったのがこの木像である。

記事ID:031-001-20240814-006165