岳の平【たけのひら】
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所在地:差木地字岳の平
岳の平は海抜231m、麓からの高さは約140mである。話によると、応永28(1421)年頃、山頂での大噴火にともなって、外輪山南側の山腹に北西から南東の方向に長さ約4kmにわたる割れ目が生じた。岳の平は、その割れ目から噴火して生まれた側火山の一つである。山頂のカルデラ陥没後にできた最も大きな側火山で、全山、赤紫色と黒のスコリアからなり、割れ目の通る北西と南西のふもとからは溶岩が流れ出た。頂に、楕円のくぼみがあり、かつては杉林となっていた。 伊豆國大嶋差出帳の崇社合三拾七社に荒嶋明神差木地村とあり、伊豆七島全図や、古地図に岳の平を荒島山とも記録されている。霊山として崇め、村人は決して一人では登山しなかった。
記事ID:031-001-20240814-006192