最終更新日:平成27年(2015)3月24日
所在地:波浮港1-1
波浮港へ下る道の途中、左側、港口西側の森に鎮座している社が、大島に3社ある旧郷社の一つの波布比咩命神社である。三宅記に三島神大島に置給う后をば羽分大后とぞ申けるとあるように事代主命の后であり、その名は波布比咩命と申し、この社の祭神である。参詣人は、浜辺の海水で口をすすぎ、手を浄め、小石数個を社前に積んだというが、現在はその風習もすたれている。現社殿は昭和13(1938)年に建築されたもので、入母屋造りに唐破風向拝のつくほかにも類型の多い形式であるが、慶長18(1613)年の棟札をはじめとして、過去の棟札をよく残してある。慶長の棟札の記載から、桃山時代にすでに大島には伊豆の大工の技術が入っていたことがわかる。
教育庁大島出張所
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