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大島のサクラ株【おおしまのさくらかぶ】

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最終更新日:平成27年(2015)3月24日

大島のサクラ株 大島のサクラ株 大島のサクラ株 大島のサクラ株

所在地:泉津字福重

大島公園から三原山へ向かう登山道の途中左側に、樹齢800年以上のオオシマザクラ(1)の巨木がある。特別天然記念物は日本国内に75件、東京都にある植物で唯一の特別天然記念物が昭和27(1952)年に指定された大島のサクラ株である。島の人たちはこのサクラ株のことを「サクラッカブ」と呼んでいる。サクラ株は、老樹で大きな幹の基部だけが残っており、上部の方は枯死している。昭和の始めのころは1株の巨木であったが、昭和40(1965)年頃大きく傾き始め、平成17(2005)年の台風により倒壊した。残基から大小の枝が四方に伸び広がり、これらの中には斜めに地に垂れ、あるいは水平に横たわり地に接したところから根が張って再び上方に直生するものもあり、珍しい樹形をしている。このような過程の中で元株と呼ばれる親木から倒壊などにより地面に接した太枝が根を張り、現在は元株を含め北・東・西株の4株となり生育している。昔はサクラの幹にしめ縄が張られ、御幣(2)も供えられていたそうで、サクラの花が咲いて早く散ると時化しけがくる、不作の年になるなどと言われていた。また、大島へ帆船で渡っていた時代には、房総半島から来る船はこの桜の木を目当てにして泉津港に着いたとも言われている。地質学的には天文21(1552)年に噴火した溶岩流の上に生えていることから、それ以降のものとも言われている。

  • (1) 沿海地から山地にかけて生える、樹高15mに達する落葉広葉樹。葉と同じ時期に白色の花が開く。葉は互生、葉身は倒卵状長楕円形で先は尾状に尖る。縁には先の尖った重鋸歯がある。
  • (2) 御幣とは幣束の敬称。紙や布を細長く切って細長い木に挟み、神前に捧げる供え物の一種であり、お祓いする時に用いる祭具。

お問い合わせ

教育庁大島出張所
電話:04992-2-4451 ファクシミリ:04992-2-3902
メール:S9000007(at)section.metro.tokyo.jp
迷惑メール対策のため、メールアドレスの表記を一部変更しております。
お手数ですが、メール送信の際は(at)を@に置き換えてご利用ください。

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