都立学校の教員が「生成AI」について学びました 東京都教育委員会では初めて
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10月2日(月曜日)、東京都教職員研修センターで、都立学校教員向けに、「生成AI研修」を行いました。本研修は教員の関心が非常に高く、91校(研究校9校含む。)、約140名が参加しました。
近年、生成AIが急速に広まっており、生成AIが教育に与えるインパクトは非常に大きいと考えられます。このような中、子供たちは、情報活用能力を身に付け、AI時代に必要な資質・能力を向上する必要があります。
東京都教育委員会は、生成AIを授業でどのように活用し、学習効果を高めることができるかを研究するため、「生成AI研究校」を指定しました。
また、各研究校での生成AI研究の開始に当たり、教員が身に付けておくべき事項を学ぶため、「生成AI研修」を実施しました。
塩田真吾先生(静岡大学教育学部准教授)と吉田塁先生(東京大学工学部准教授)を講師にお招きし、生成AI利用に関するリテラシーや、効果的な活用方法について学びました。
各講義の最後には質問の時間が設けられ、参加した教員から数多くの質問があり、生成AIに対する関心の高さがうかがえました。
参加した研究校の教員は、「情報の信ぴょう性を考えることが重要であることが分かった。子供たちには、生成AIに頼るのではなく、うまく使うことを身に付けてほしい。また、教員内でも生成AIを使ってみたいという声がある。学校に持ち帰り、研修等を行って、今日の研修で得たものを共有したい」と話しました。
また、研究校の特別支援学校の教員は、「障害がある子供たちにも、情報(技術)の活用が広がっている。生成AIは、子供の表現力を広げるツールになる可能性があると聞いた。子供たちには、使いこなせるようになってほしい。生徒にどう指導していくか、教員の力量が試される」と話しました。
研究校では、[1]AIリテラシーの指導法について、[2]授業等における効果的な活用法について、[3]教職員の校務における効果的な活用法について、研究を行います。東京都教育委員会は、ここで得られた内容を全学校で共有し、今後の教育活動に生かしていきます。