公開日:令和2年(2020)3月19日
最終更新日:令和2年(2020)3月19日
学校栄養士会では、学校給食の充実を図るため、レシピの開発を行っています。
青ヶ島は年間を通して生鮮食料品を確保することが難しく、その中で工夫を凝らした給食を毎日提供することは簡単なことではありません。
2018年8月に学校給食摂取基準が改正されたことにより、学校給食でのより一層の減塩が求められています。青ヶ島の児童・生徒が健康的で美味しい給食を食べることができるよう、今回は「減塩」をテーマにしたレシピの検討をしました。
大根おろしを甘めに味付けして、スパゲッティにたっぷりかけて食べるという「大根」がメインのスパゲッティです。大根の甘みが増してくる冬にも、暑さで食欲が低下する夏にもおすすめの主食です。
生の大根おろしは辛いというイメージですが、これは甘めに味付けした大根おろしを加熱しているので、クセが無くて児童・生徒も食べやすい一品となりました。大根をおろす時に出る汁は、大根の辛さや水分によって使用する量を調整すると、安定した味に仕上がります。
粗挽き黒こしょうを魚にまぶして、焼いた後に酢の効いたタレをかけて食べます。黒こしょうと酢がよく合い、減塩していることを感じさせない味付けになっています。今回の魚は、ブリを使って作りました。
黒こしょうと酢のおかげで、減塩しても物足りなさを感じない主菜に仕上がりました。魚の下味がしっかりついているので、たれの量を減らし、さらに減塩することができました。組み合わせが白飯か混ぜご飯かにもよって、下味の塩を調整し、もっと減塩することもできるという意見が出ました。
野菜のうま味や甘みを活かして、ぎりぎりまで塩分を控えめにしたスープです。野菜を炒める時に、甘みが出てくるまでしっかり炒めるのがポイントになります。
試作量が少なかったため、スープが蒸発してしまい、水を追加する結果となってしまいました。もともと塩分量がとても少ないスープだったので、さらに薄まってしまいました。試食した方からは、野菜のうま味や甘みはとても出ているので、組み合わせ次第という感想をいただきましたが、給食で実施するにはまだ調整が必要な一品となりました。
試食しながら、分量の調整やさらなる減塩等の改善点について協議しました。美味しく減塩することは簡単なことではありませんが、青ヶ島の児童・生徒が将来健康的な食生活を送れるよう、学校給食で伝えていきたいと思います。試食してくださった先生方からも様々な感想をいただき、充実した研修となりました。
教育庁八丈出張所
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