モバイルアプリコンテスト2023の表彰式を実施しました
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東京都教育委員会は、令和6年1月21日に都内の国公私立高等学校等の生徒を対象に開催したモバイルアプリコンテストの表彰式を実施しました。
モバイルアプリコンテストは「あなたが考える身近な問題を解決するためのモバイルアプリ」をテーマとして10月からアプリ、アプリ企画書、説明動画を募集し、33作品の応募がありました。2回の審査会を経て、12作品を表彰式で表彰しました。
表彰式には、小池百合子東京都知事がビデオメッセージで登場し、参加者に東京にとどまらず日本や世界で活躍していくことを期待しているとエールを送りました。
最優秀賞は、桜蔭高等学校の椎葉友渚さんによる「forme」が受賞しました。
このアプリは、自分の夢を叶えるための努力の継続をサポートするものです。努力の継続が苦手という自身の課題をもとに、「今の自分と未来の自分で毎日チャットする」ことで、夢へのモチベーションを保てるよう工夫をしています。未来からのアドバイスにはChatGPTも活用されていて、Swiftで開発された本格的なアプリでソースコードやデザインもよい点が評価されました。
また、イノベーション賞は、東京都立城南特別支援学校のノイズローラ萌生菊池さんによる「呼び出しアプリ「はよ帰ってきてくれ!」」が受賞しました。身体障がいのある人が一人で家にいるときに災害など緊急を要する事態が起きた場合に、すぐ家族を呼び出して帰ってきてもらうというアプリです。できる限りボタンをタップする回数を少なくし、定型文などを選ぶことで簡単に相手を音とメッセージで呼び出すことができる工夫が評価されました。
菊池さん自身も障がいがあり、このアプリは視線入力により制作しました。プログラミングの初心者ですが、インターネットで調べたり、先生に教えてもらったり試行錯誤しながら制作したとのことです。
その他にも、部門賞4つ、審査員特別賞6つの合計12作品が表彰されました。
アプリコンテスト担当の江川情報企画担当課長は、このコンテストを通して参加者が、あのアプリは「こんな工夫をしているな」「もしかしたらこのような使い方もできるのでは」など、互いの作品から刺激を受け、次のアプリづくりに生かしてくれたら嬉しいと話しました。
今後も、東京都教育委員会は、多くの子供たちがITの基本スキルであるプログラミングに興味関心をもってもらえるようプログラミングイベントを実施していきます。
【表彰式の様子を動画でご覧いただけます】https://infoedu.metro.tokyo.lg.jp/aplicon.html