ろう学校の中高一貫型教育校の設置(案)

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[参考 3]

1 趣旨

都立ろう学校においては、これまで高等部普通科と専攻科の5年間にわたる職業教育を実施し、いわゆる「手に職をつけること」を通して聴覚に障害のある生徒の社会参加・自立を促進してきた。

しかし、近年、進学を希望する生徒が増加傾向にあるとともに、障害者の欠格条項について見直しが行われ、各種資格取得の門戸が聴覚障害者にも開かれてきた。

そのため、大学等への進学や各種資格取得に必要な学力やコミュニケーション能力を身に付けることに重点を置く教育に対する、生徒や保護者のニーズが一層高揚してきており、その中で中高一貫型教育の導入が求められている。

そこで、中高一貫型教育を行うろう学校を設置し、中学部、高等部の6年間を通した指導を行うことにより、コミュニケーション能力の伸長を図るとともに進学希望に対応した教育を実施していく。

2 設置対象校

中央ろう学校(仮称)

3 設置形態

生徒や保護者の早期開校のニーズにこたえるため、杉並ろう学校敷地に中央ろう学校の校舎が竣工するまでの間、中央ろう学校の中学部は大塚ろう学校内に、中央ろう学校の高等部は石神井ろう学校内に暫定設置する。

現杉並ろう学校敷地内に新校舎が竣工した後、中学部・高等部を一体開校する予定である。

中央ろう学校と中央ろう学校高等部を現杉並ろう学校敷地内に一体開校します。(図版)

4 教育内容

中高一貫型の教育課程を導入し、中学部、高等部の6年間を見通した指導を行うことで、確かな学力の定着を図る。

また、大学等への進学や、就労自立等、生徒の進路希望や学習希望に応じた教育を推進する。

5 その他

大塚ろう学校、品川ろう学校、江東ろう学校及び杉並ろう学校の中学部は、中央ろう学校へ再編する。

大田ろう学校及び石神井ろう学校の高等部普通科については、中央ろう学校へ再編する。高等部専攻科については、葛飾ろう学校及び立川ろう学校に再編する。

品川ろう学校、江東ろう学校及び杉並ろう学校の幼稚部・小学部は、大塚ろう学校の分教室とする。

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