校外教育施設の見直し(案)
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1 趣旨
現在、校外教育施設は、土肥臨海学園(静岡県伊豆市)と聖山高原学園(長野県更級郡大岡村)の2つがあり、基本的生活習慣の確立、学習及び経験領域の拡大、自然現象、社会事象に関する関心と理解を深めることなどを目的とし、都立盲・ろう・養護学校の利用を中心に移動教室等における宿泊施設として利用されている。
しかし、利用者数が低下していることや、両校外教育施設とも開設から30年以上経過し、施設自体の老朽化が進んでおり、近年では、修繕経費等の施設維持経費が増大していることなどから校外教育施設を閉所する。
2 閉所対象施設
土肥臨海学園(16年度末閉所)
聖山高原学園
3 現状の課題(利用率低下)
近年の児童・生徒の障害の重度・重複化、多様化に伴い、肢体不自由養護学校を中心として、遠隔地への移動が困難な児童・生徒が多くなったことや、遠近問わず民間施設等の受入体制の整備が進んできていることなどにより、両校外教育施設とも利用者数が平成4~6年頃に急激に低下し、その後、横ばいとなっている。
平成15年度における利用実績
- 年間宿泊室稼働率
(年間利用室数/年間利用可能室数(開園日数×室数))
土肥臨海学園:24.3%、聖山高原学園:34.2%
【利用率低下の背景】
(1) 児童・生徒及び保護者のニーズの多様化
近年の児童・生徒の障害の状態に応じたニーズの多様化及び保護者のニーズの多様化に対応するため、移動教室の宿泊施設の選定を両校外教育施設に限らず、幅広く考える学校が増えてきた。
(2) 民間施設又は他の公的施設の利用
民間施設又は他の公的な施設を利用する学校・学部の方が、校外教育施設を利用する学校・学部よりも多くなっている。
4 閉所に伴う配慮
今後は、児童・生徒及び保護者の多様なニーズに対応し、宿泊施設の情報に関するデータベースの作成や医師等の付添いの充実などを行い、民間施設等の利用を図る。
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記事ID:031-001-20240815-008150